現代の日本核拡散防止と核兵器禁止
核拡散防止と核兵器禁止日本が批准している核兵器対策の条約はNPT。NPTは条約の通称“Non-Proliferation Treaty”の略称で、正式な条約名は“Treaty on the Non-Proliferation of Nuclear Weapons”“proliferation”は拡散という意味。「核拡散防止条約」と呼ばれる。第二次大戦後、核兵器の保有は戦勝五か国=P5=”Permanent Five”=国連安全保障理事会常任理事国に限定された。NPTとはP5以外に核兵器を保有させない条約である。言い換えると、核兵器を戦勝5ヵ国=P5に独占保有させる条約。勝者の論理に基づく条約だ。核兵器の抑止力は「相互確証破壊」の仮説に基づく。「相互確証破壊」とは、どちらか一方の国が核攻撃を受けた場合、必ず相手国も壊滅的な核攻撃で報復するという状態。核兵器を使用すれば敵方に壊滅的な打撃を与えるが、必ず同水準の報復を受けて自陣営も壊滅的な打撃を受ける。したがって、自陣営の壊滅的な打撃を覚悟せずに核攻撃はできない。この「恐怖の均衡」によって、互いに先制攻撃が思いとどまらされることになるとの考...
