森羅万象

日本の歴史

学校が教えない『明治日本の奇跡』の秘密 ~ 開国後60余年で国際連盟常任理事国にのし上がった要因は?

JOG(1451) 学校が教えない『明治日本の奇跡』の秘密 ~ 開国後60余年で国際連盟常任理事国にのし上がった要因は?明治日本が世界史に刻む奇跡を為しとげた成功要因を、現在の歴史教育では説明できない。■1.学校が教えない「明治日本の奇跡」 12月7日に発売された拙著新刊『世界史に刻んだ明治日本の奇跡 ~開国から60余年で国際連盟理事国へ』は、次の疑問に答えるための本です。__________ 日本が開国した 19世紀半ばは、西洋列強による植民地支配と人種差別が地球を覆っていた時代でした。・・・ その(荒海への)船出の結果、我が国は黒船来航からわずか3分の 2世紀後には、日清、日露、第一次大戦という大波を凌いで、国際連盟の理事国となりました。極東に閉ざされていた島国が、世界の指導的大国の一つにのしあがったのです。しかも、史上初の有色人種による近代国家として。 なぜ、我が先人たちは、こんな奇跡を実現できたのでしょうか ?これこそ、近代日本が成し遂げた世界史に刻まれた奇跡の物語でした。 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 現在の歴史教育では、この「明治日本の奇跡」が実現できた要因を教えてはくれません。いえ...
日本の技術

これから「日本株式会社」は大復活する。米中貿易戦争で浮上した技術立国ニッポンの新たな勝機

これから「日本株式会社」は大復活する。米中貿易戦争で浮上した技術立国ニッポンの新たな勝機米中貿易戦争の激化により、グローバルサプライチェーンの構造が大きく揺らいでいます。トランプ政権の関税強化、バイデン政権の対中デカップリング政策、そして中国によるレアメタル輸出規制——この米中対立の狭間で、日本企業は新たな岐路に立たされています。しかし、これは危機であると同時に、「技術立国日本」を再定義する絶好の機会でもあります。半導体、EV、AI、航空機といった先端分野で技術自立を進める日本企業は、単なる「下請け」から脱却し、グローバル経済の主役に返り咲こうとしています。メルマガ『j-fashion journal』では著者の坂口昌章さんが、「日本株式会社」復活の背景と、米中二択を拒否して第三の道を歩み始めた日本の戦略を詳しく解説しています。グローバル経済における日本企業の立ち位置グローバル経済の進展は、企業の役割分担を劇的に変化させた。最終製品を組み立てるメーカーや市場を支配する小売企業が利益の中心となり、素材や部品の調達は外部依存が合理的とされてきた。こうした構造の中で、米国や中国の巨大企業が市...
現代の日本

3分の1が「単身世帯」の衝撃。高齢独り暮らしの急増が生む新ビジネスと社会的リスク=斎藤満

3分の1が「単身世帯」の衝撃。高齢独り暮らしの急増が生む新ビジネスと社会的リスク=斎藤満家族の形態が大きく変わっています。戦後長らく続いた3世代同居の大家族型から核家族化が進み、最近では1人世帯が全体の3分の1強を占めるようになりました。未婚の若者が増えているほか、配偶者との死別、熟年離婚の増加もあって高齢者の独り暮らしも増えています。これが消費生活の形を変え、独り暮らしのリスクから社会のニーズを変えています。その中で新しいビジネスも生まれています。(『マンさんの経済あらかると』斎藤満)【関連】金価格また最高値更新…今が買い?トランプ関税と世界の混乱が追い風に=斎藤満※有料メルマガ『マンさんの経済あらかると』2025年12月12日号の一部抜粋です。ご興味を持たれた方はこの機会にバックナンバー含め今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。プロフィール:斎藤満(さいとうみつる)1951年、東京生まれ。グローバル・エコノミスト。一橋大学卒業後、三和銀行に入行。資金為替部時代にニューヨークへ赴任、シニアエコノミストとしてワシントンの動き、とくにFRBの金融政策を探る。その後、三和銀行資金為替部チーフ...
現代の日本

「票も取れるし数字も稼げる」が本音。参政党の躍進で「外国人問題」を煽る政治家と大手メディア、大半の日本人は「排外的」になどなっていない

「票も取れるし数字も稼げる」が本音。参政党の躍進で「外国人問題」を煽る政治家と大手メディア、大半の日本人は「排外的」になどなっていないネット上のみならず、大手メディアまでをも巻き込んで加熱の度合いを上げ続ける「外国人問題」をめぐる言説。世界各国で広がりを見せる「排外主義」は、我が国にも定着してしまうのでしょうか。今回のメルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』では作家で米国在住の冷泉彰彦さんが、世間を賑わせる「外国人問題」の実態を詳細に検証。その上で、本質を外した議論が拡大する理由を考察するとともに、日本社会がいま本当に向き合うべき課題を提起しています。※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/メルマガ原題:外国人問題とは何かを考える国家の知性が崩壊寸前。「外国人問題」とは何かを考える今年7月の参院選で参政党が集票に成功して以来、日本のメディアは「タガが外れた」かのように「外国人問題」を煽り始めました。まるで、排外主義が全国を掩っているようですが、具体的な現象としては次の2つがあるだけとも言えます。「排外的なことを言うと集票できると思っている政治家が増えた」「排外的...
現代の日本

SNSで“つながりすぎる時代”の罠。あなたを蝕む「エコーチェンバー」による偏りを防ぐ“5つの習慣”

SNSで“つながりすぎる時代”の罠。あなたを蝕む「エコーチェンバー」による偏りを防ぐ“5つの習慣”私たちは毎日、SNSや動画配信サービスを通じて、無限に広がる情報の海に触れています。一見すると多様な世界とつながっているように見えますが、実は「自分が見たい情報」だけが選び取られ、同じような意見ばかりが流れてくる。その現象を「エコーチェンバー」といいます。Google、マッキンゼー、リクルート、楽天の執行役員などを経て、現在はIT批評家として活躍する尾原和啓さんは、自身のメルマガ『尾原のアフターデジタル時代の成長論』において、エコーチェンバーのリスクと対処法について紹介しています。つながりすぎる時代の副作用「エコーチェンバー」と、その対処法教会や密閉された部屋の中に入ると、自分の声が反響して、いろんなところから戻ってくることがありませんか? 教会のように、音が反響する閉じられた空間を「エコーチェンバー(残響室)」といいます。つながりすぎる時代には、その副作用で、だれもがいつの間にか陥ってしまう「エコーチェンバー」という現象があります。どうすれば自分のいきすぎた行動を防げるのか? 自分が偏り...
現代の日本

悪用厳禁!現役探偵が伝授する「情報を引き出す」2段階ステップが使える!

悪用厳禁!現役探偵が伝授する「情報を引き出す」2段階ステップが使える!誰かから情報を引き出したいのに、「話してくれない」「本音が出てこない」と感じたことはありませんか?実はこれ、話し方や質問の仕方を少し変えるだけで、驚くほど結果が変わるのだそう。現役探偵の後藤啓佑さんは、自身のメルマガ『探偵の視点』実際に現場で使っている聞き込みの基礎技術をもとにした日常のコミュニケーションにも役立つテクニックを紹介しています。情報を引き出す“二段階のステップ”今回は「探偵スキルシリーズ」として、聞き込みのテクニックを共有したいと思います。この技術は調査の現場だけでなく、日常生活やビジネスでもそのまま応用できる万能スキルです。ぜひ自分の周りでも使ってみてください。そもそも探偵の聞き込みとは、こちらの身分を明かさずに必要な情報を収集する行為です。例えば、人探しの依頼で、「この人を探しています。知っていますか?」とストレートに聞くと、当然ながら相手は警戒し、ほぼ確実に情報は得られません。現代は監視社会で、見知らぬ相手への警戒心は昔より強い。昔のように、菓子折りを持っていけば話せる!という時代ではないんです。...
現代の日本

政府の指導すら無視。重大事態いじめ20年以上隠ぺいも「解決済み」のウソで文科省を混乱させた神戸市教委の異常体質

政府の指導すら無視。重大事態いじめ20年以上隠ぺいも「解決済み」のウソで文科省を混乱させた神戸市教委の異常体質2005年に発生した、もはや「犯罪行為」とも言うべき重大事態いじめを隠蔽し続けてきた神戸市教育委員会。その組織的な不正の実態は、いまなお同市の教育行政に深刻な影を落としています。今回のメルマガ『伝説の探偵』では、現役探偵で「いじめSOS 特定非営利活動法人ユース・ガーディアン」の代表も務める阿部泰尚(あべ・ひろたか)さんが、20年にも及ぶ隠ぺい工作の全容をあらためて紹介。その上で、第三者委員会の調査すら無力化しようとする「無敵の組織」化した教育委員会の問題点を指摘するとともに、再発防止策の欠如がもたらす危険性を問題視しています。※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:神戸18年いじめ隠ぺい事件は更新されて今何年?「隠ぺい記録」更新中。重大事態いじめを20年間隠し続ける神戸市教委の大罪「神戸18年いじめ隠ぺい事件」を皆さんはご存じだろうか?2025年現在ではすでに「神戸20年いじめ隠ぺい事件」として更新されてしまったのだが。伝説の探偵では数回にわた...
日本の文化

お正月の飾りつけはいつから?門松・しめ縄・鏡餅の意味と場所

お正月の飾りつけはいつから?門松・しめ縄・鏡餅の意味と場所お正月の飾りつけをする家庭が最近減ってきましたが、年神様が関係しているので、できるだけ飾りつけするようにしましょう。その年神様が関係する門松、しめ縄(しめ飾り)、鏡餅の意味や飾りつけをする場所、「飾りつけはいつからいつまでにすればよいのか?」また、「いつ片付けるのか?」についてご紹介します。門松の意味、飾る場所門松は、年神様が迷わずに家に入ってこれるようにするための目印、案内役となっています。依り代(よりしろ)。門松の「松(まつ)」は、年神様を「待つ(まつ)」の意味も入っています。飾る場所は、家の門の前に飾りましょう。マンションなどで、簡易的なものをドアの横に飾ることもあります。門松を飾っておく時期を松の内と言います。しめ縄(しめ飾り)の意味、飾る場所玄関や神棚、床の間、神棚などにしめ縄やしめ飾りをしましょう。その意味は、そこが神聖で、年神様にふさわしい場所であることを示しています。結界、魔よけにもなります。最近は減りましたが、車にもしめ縄の飾りつけしている人も多かったです。飾る場所は、玄関ドアに飾りましょう。しめ縄などは、とん...
日本の歴史

明治日本の奇跡を実現した先人たち ~ 伊勢雅臣著『世界史に刻んだ明治日本の奇跡』から

JOG(1450) 明治日本の奇跡を実現した先人たち ~ 伊勢雅臣著『世界史に刻んだ明治日本の奇跡』から開国から60余年で世界の指導的大国の一つに。この「明治の奇跡」を実現した先人たちの苦闘の跡をたどる。■1.日本の未来を担う子供たちに先人の偉業を知って、元気と志を得てもらいたい花子: 伊勢先生の新しい本が出たんですね!伊勢: そうなんだ。12月7日に『世界史に刻む明治日本の奇跡』という本が発売になった。__________伊勢雅臣『世界史に刻んだ明治日本の奇跡』、育鵬社、R07 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄花子: どんな本なんですか?伊勢: 手短にまとめると、こういう内容だよ。__________極東の一角で鎖国をしていた幕末から、わずか60余年で我が国は国際連盟の常任理事国という世界の指導的大国の一つとなりました。まだアジア、アフリカの大半が植民地、半植民地状態の時代です。この時代、先進国からの経済援助も、発展途上国を助ける国際機関もありませんでした。それどころか、欧米列強が隙あらば植民地を広げようと虎視眈々と狙っていた時代です。その中で我が国は独立を維持し、しかも有色人種として世界で最初の...
日本の文化

煤払いの日や松迎えが行われる正月事始めとは?いつ行われるの?

煤払いの日や松迎えが行われる正月事始めとは?いつ行われるの?すす払いはよく年末に近くなるとテレビのニュースで見かけます。実はこのすす払い(煤払い)をする日は決まっているのです。それは正月事始め、松迎えとも関係しています。すす払いの由来やいつするのか?についてご紹介します。すすはらいの日はいつ?その意味とは?1年でたまったすすや埃を落とす大掃除の日を「煤払いの日(すす払いの日)」と言います。年末が近づいているので掃除を始めるという方が多いと思いますが、毎年12月13日がその「煤払いの日」と決まっています。なので、2025年も12月13日です。その由来は、昔12月13日を「正月事始め」と言い、お正月の準備を始める日で、この日に門松にする松を山に取りに行く松迎えや、お雑煮を炊くための薪を山へ取りに行く日でもあったのです。すす払いもその一つで、お正月に年神様をお迎えするため、神棚や仏壇を清めていたのです。普通の掃除というよりは、信仰の一種として始まった行事でした。因みに、すすとは火を起こした時に出る煙に含まれている黒い粉のことを言います。昔は囲炉裏を使っていたので、すすで家中が真っ黒になりまし...
現代の世界各国

ついに暴かれた「腐敗で真っ黒」ゼレンスキー政権、それでも支持し続ける欧州3首脳の私利私欲

ついに暴かれた「腐敗で真っ黒」ゼレンスキー政権、それでも支持し続ける欧州3首脳の私利私欲ずっとウォロディミル・ゼレンスキー大統領の肩を持ち続けてきた「ニューヨークタイムズ」(NYT)が、ようやく牙をむいた。12月5日付の記事「ゼレンスキー政府が監視機能を妨害し、腐敗が倦(う)むのを許した」において、ゼレンスキーの名指しは避けたものの、ウクライナの腐敗がゼレンスキー政権によって仕組まれたものであることを明示したのである。政権の中枢に鎮座するのはゼレンスキーであり、ゼレンスキーが汚職と無関係というのはまったくありえない。今回は、拙稿『ついに暴かれたウクライナ政界の腐敗「一番真っ黒なのはゼレンスキー」』に次ぐものとして、もはや風前の灯となったゼレンスキー政権の実態を暴きたい。それを支えているのは、恐るべき恐怖政治だ。ニューヨークタイムズの勇気ある報道最初に、NYTの報道を紹介しよう。いつもであれば、NYTの記事を勇んで翻訳し報道するはずの日本のマスメディアが、二の足を踏んでいるからである。オールメディアはいまでもゼレンスキーを「善」とみなし、彼を貶(おとし)めるような情報を隠蔽しつづけている...
現代の米国

トランプの多極型世界戦略

トランプの多極型世界戦略2025年12月9日   田中 宇トランプ米大統領が12月4日に、米国の世界戦略をまとめた文書である国家安保戦略(NSS)を発表した。3-4年ごとに発表されているらしいこの文書は従来、米国が欧州や日豪韓イスラエルなどの同盟国を率いて、脅威である中露イランなどを包囲抑止し、世界の民主主義や人権を守るという、リベラル単独覇権主義を示す内容だった。トランプは今回それを大きく転換した。民主や人権を口実にした戦略は抹消された。「冷戦後、米国が世界覇権を背負い続けたこと自体が間違いだった。米軍は同盟国のために無償で防衛してあげる必要などなかった」と、覇権放棄屋のトランプらしい内容になっている(National Security Strategy 2025)(Breaking down Trump’s 2025 National Security Strategy)ロシアに対する敵視は消えている。代わりに、欧州がロシアを敵視しているのは「自信のなさの表れ」だと、欧州と非難している。米欧が協力して極悪なロシアを抑止する英国好みな冷戦型の従来構図は消され、代わりに、米国が欧州を矯...
現代のロシア

ロシア旅行術

ロシア旅行術2025年12月6日   田中 宇この記事は「ロシアに行った」の続きです。米国側から制裁され、ウクライナから攻撃されているロシアの旅行は、特殊な旅行術を必要とする。今回は、それについて書いてみる。ロシアを旅行するつもりがない人には面白くないかもしれない。最大の難問は、スマホの電波だ。ロシアでは2025年春から、携帯電話のSIMカードの契約に、ロシア国内用の複数の身分証明書が必要になり、外国人の短期旅行者は事実上、+7で始まるロシアのSIMカードを得られなくなった。ウクライナの無人機がロシアのsimを入れ、モバイル通信で現在地を調べつつ侵入するのを防ぐため、sim購入時の本人確認を厳しくしている。ロシアの公衆WIFIは、ロシアの電話番号でSMS認証しないとログインできない。電話番号がないからWIFIを使おうとすると、電話番号を求められて使えないという間抜けな状態になっている。SMS認証でなくパスワード認証のWIFIがあるカフェやホテルもあるので、それらを探して入って頼むしかない。SMS認証のWIFIしかないカフェでも、店員さんが自分のスマホを使って認証してくれたりする。ロシア...
現代のロシア

NATO指揮下のウクライナ軍はロシア軍に負けて崩壊、日本は中国に軍事的挑発

NATO指揮下のウクライナ軍はロシア軍に負けて崩壊、日本は中国に軍事的挑発【窮地のNATO軍事顧問団】 ウクライナではロシア軍の進撃スピードが加速、撤退できず包囲網の中に「外国人傭兵」やNATOの軍事顧問団も取り残されるケースが増えているようだ。一般ウクライナ兵の投降が増えているようだが、そうした動きをネオ・ナチで編成された親衛隊や外国人傭兵が阻止している。フリアイポレもそうした状況だ。 西側諸国がロシアに対して仕掛けた経済戦争も失敗、ロシア経済は好調。物価は上昇しているものの、それを上まる率で賃金が上昇、失業率も低い。経済戦争で深刻なダメージを受けたのはヨーロッパだ。ウクライナを利用してロシアを壊滅させられると信じていた人びともこうした現実を認めざるをえなくなっているが、今後、状況は一変すると主張している。「神風」が吹くと信じているのかもしれない。ロシア国内には少なからぬ西側の人が生活、あるいは旅行しているが、市民生活に変化はなく、物不足ということもない。 ウクライナを侵略し、そこからロシア征服を目指すという計画をイギリスは19世紀から持っていた。それを実行したのはナチス時代のドイツ...
現代の世界各国

米国と台湾「握手」の代償。大国に奪われるTSMC(台湾積体電路製造)と“新冷戦時代”幕開けの予兆

米国と台湾「握手」の代償。大国に奪われるTSMC(台湾積体電路製造)と“新冷戦時代”幕開けの予兆台湾の半導体、インドとロシアの再接近、中国とフランスの急接近などの動きはすべて「アメリカ一極体制の終わり」を示すピースとして、確実に組み上がりつつあります。今回のメルマガ『富坂聰の「目からうろこの中国解説」』ではジャーナリストの富坂聰さんが、TSMC(台湾積体電路製造)をめぐる米台関係の緊張について語り、その背後にある多くの思惑と動きを紹介しています。台湾からTSMCが奪われる危機と印ロ関係と中仏関係と多極化の流れ感謝申し上げる─。台湾の頼清徳総統が3日、自身のSNSに投稿したのは、ドナルド・トランプ大統領が「台湾保証実行法案」に署名したことへの返礼である。台湾が喜ぶことは中国が嫌がる。予想通り、中国は強く反発した。お約束の展開とあってメディアも相変わらずの中台対立の構図からこのニュースを取り上げた。つまりアメリカが中台のどちらに傾いているか、という話だ。だが、トランプのこの選択が「民主主義の台湾を守る大切さに気が付いた」という結果ではないことだけは、どんなお人好しでも理解できたはずだ。AP...
生命科学

意外な事実。飛べない鳥がいるのに、「飛べないコウモリがいない」謎…「飛べないカラダに進化」する道筋が、通れなくなってしまったわけ

意外な事実。飛べない鳥がいるのに、「飛べないコウモリがいない」謎…「飛べないカラダに進化」する道筋が、通れなくなってしまったわけ進化には「通れない道」がある!? 飛べなくなった鳥はいるのに、なぜ飛べなくなったコウモリはいないのか。前回、発達した生物の特徴は、必ずしも進化とは言えない、ということを、鳥の飛翔能力から検証してみました。ところで、コウモリは飛翔能力をもつ哺乳類で、立派な翼を持っています。しかし、鳥に「翼を持ちながらも飛ぶことをやめた」ものがいるのに対して、コウモリに「飛ぶことやめた」仲間はいません。飛べるコウモリから飛べないコウモリへの道は、進化的に通れない道なのでしょうか。なぜ飛べないコウモリがいないのか地球にはさまざまな生物が生息しており、その多様性には目を見張るばかりである。まるで生物の進化には無限の可能性があるかのように思える。しかし、そのいっぽうで、その多様性には欠落があるように思えることもある。その一つの例がコウモリだ。コウモリの仲間は、完全な飛翔能力を持つ唯一の哺乳類である。そして不思議なことに、飛べないコウモリというものはまったくいない。たとえば、鳥の仲間も完...
現代のロシア

ロシアに行った

ロシアに行った2025年12月5日   田中 宇2年ぶりにロシアに行ってみた。2週間弱で、ソチとクリミア、クラスノダール、ロストフ(ドヌ)、チェチェン、ダゲスタンに行った。私はロシア語ができないので「取材」でなく物見遊山だ(日本政府が渡航制限をかけているこれらの地域に物見遊山に行った私を制裁しろという人がいそうだけど)。前回の記事に書いたウズベキスタンのタシケントは、ソチに行く際の乗り換え地だった。(ユーラシアの真ん中で世界の流れをとらえる)最近もたまにイスラム主義勢力(ISIS)がイスラエル批判などを口実に反乱しているダゲスタン(ハサヴユルト、マハチカラ、デルベント)には、自動小銃と防弾チョッキの兵士(警察)が時々立っていた。だが、検問所はなく、バスターミナルの入口も検査なしで、平時の警備は緩い。再建されてモスクワ郊外みたいな高層ビルのニュータウンになったチェチェンのグロズヌイ市街には、武装要員がいなかった。クリミア(シンフェロポリ、セバストポリ、ヤルタ)も、ソチやクラスノダールやロストフも、ものものしさは全くなかった。街頭などで当局者に呼び止められることもなかった。ソチ空港でウズベ...
現代の世界各国

ユーラシアの真ん中で世界の流れをとらえる

ユーラシアの真ん中で世界の流れをとらえる2025年12月3日   田中 宇ウズベキスタンの首都タシケントはユーラシアの真ん中、中央アジアにある。タシケントは東京並みにキャッシュレス化が進んでいる。丸一日滞在して結局現金を全く使わなかった。公衆トイレだけは現金払いのみだった(キャッシュレスのもあるかもしれないが)。現金を使ってないので小銭がない。10万ソム(約1300円)札を見せたら、お釣りがないらしく、無料でどうぞと言われた。釣り銭がないからダメだと断られると思いきや、管理人の女性は笑顔で通してくれた。管理人がだいたい怒っている中国あたりと全く違う。ウズベク人は、はにかむ感じの寡黙な人が多く、東北地方の日本人に似ている。タシケントのあちこちにある公衆トイレは、3千ソム(40円)ぐらいの有料だ。公衆トイレが無料な日本から来ると、入らず我慢してしまう。地下鉄やバスが1700ソム(23円)なので、交通の運賃よりトイレが高い。タシケントでは、ファミレスみたいな店での昼の外食(地元名物の焼き飯=プロフ)が900円、ホテル1泊5000円だから、物価は日本よりやや安い。旧ソ連、元社会主義の国なので公...
現代のロシア

欧米の圧力を跳ね除け、ロシアとインドが連携を深めている

欧米の圧力を跳ね除け、ロシアとインドが連携を深めている ウラジミル・プーチン露大統領が12月4日、ニューデリーに着いた。ドナルド・トランプ米大統領はインドとロシアの接近を妨害するために経済的な圧力を加えたが、効果はなかったようだ。軍事やエネルギーについて話し合うと見られている。 8月31日から9月1日にかけて天津でSCO(上海協力機構)の首脳会議が開催され、24カ国と9国際組織の首脳が参加した。その際、ロシア、中国、そしてインドの結束が世界にアピールされている。会場から引き上げる際、プーチン大統領はインドのナレンドラ・モディ首相を自身のリムジンへ招き入れ、親密さを示した。ロシアとインドの二国間会談でロシアの通訳は英語でなくヒンディー語を使ったことも話題になった。 この会議が始まった8月31日、テレンス・アーベル・ジャクソンと名乗るアメリカ人の死体がダッカにあるホテルの客室で発見された。 ​インドのメディア、ノースイースト・ニュースによると、ジャクソンは米陸軍第1特殊部隊司令部に所属、8月27日にチェックインしていたとされているが、予約依頼はアメリカ大使館の関係者からウェスティン・ホテル...
現代の世界各国

ノーベル平和賞受賞のマチャドがベネズエラ征服で1兆7000億ドルの利権と宣伝

ノーベル平和賞受賞のマチャドがベネズエラ征服で1兆7000億ドルの利権と宣伝 アメリカのドナルド・トランプ大統領は麻薬対策という口実でベネズエラへ軍事侵攻する姿勢を見せているが、勿論、本当の理由は違う。石油利権を手にすると同時に、ラテン・アメリカの再植民地化から世界を支配するシステムを立て直そうとしているとしているのだろう。 そうした本音を公然と主張している人物がいる。​今年のノーベル平和賞受賞者、マリア・コリーナ・マチャドだ​。この人物は長年、ベネズエラの自立した体制を転覆させ、アメリカの巨大資本が支配する帝国主義体制を復活させるために活動をしてきた。 ​マチャドは今年11月5日から6日にかけてマイアミで開かれたアメリカ・ビジネス・フォーラムのイベントにリモートで登場、ベネズエラからニコラス・マドゥロ大統領を排除すれば、1兆7000億ドルの投資機会がアメリカの巨大企業へもたらされると主張していた​。言うまでもなく、投資先の中心には石油がある。マチャドは5日に現れたが、同じ日にトランプも登壇している。 そのトランプは麻薬がアメリカへ密輸されることを防ぐと宣伝しているが、世界最大の麻薬業...