前記事で【Jアラートの闇】に関する記事を書きましたが、このような事例は枚挙に暇がありません。
同じように【怖い!怖い!詐欺】の事例を紹介します。
その中でも最も激しいのが「脅してお金」である。人間は脅されると怖くなり、ひどいことにならないようにとお金を出す。このことは古くからわかっていることだが、「環境問題」が起きてから、国民が面白いように脅されて、自分達の自由になることを知ったのは、マスコミだった。
後半の記事は、フジテレビ『池上彰 緊急スペシャル!』の「日本が嫌いです」字幕捏造事件です。
この記事では、捏造ではない、恣意もない、単なるミスであった、との結論になっていますが、明らかに悪意を持った捏造であるとしか思えません。
政府やマスコミの発信する情報には騙されないようにしたいですね!
これを見破る、事実を見るためには、マスコミ報道の逆を考えれば良いと思います。
【危険】と報じられたモノは【安全】で、【安全】と報じられたモノは【危険】である。
【善】として報じられているモノは【悪】で、【悪】として報じられたモノは【善】である。
・・・と言うように事実を追求する必要があります。
本当に注意が必要ですね。
「台風はお祭りなんです。視聴率が3%も上がりますから」某TV局部長の信じられない言葉
5月26日に発生した季節外れの台風1号は、きょう31日午前3時に温帯低気圧に変わりました。雨量が多くなる地域では引き続き注意が必要なものの、まずは一安心といったところ。ただ、逆にテレビ局は“期待はずれ”の台風1号にガッカリしているかもしれません。今回のメルマガ『武田邦彦メールマガジン「テレビが伝えない真実」』では中部大学元教授の武田邦彦さんが、「人々の恐怖で金を稼ぐ」という台風報道と環境問題の共通点を批判的に解説しています。
なぜ局内がお祭り騒ぎに?「国民の安全」より「台風襲来」を願ったメディアたち
日本人が誠実さや真面目さを失い、国民を不幸に陥れているのは、すでに反論もないだろう。でも、その中でも最も激しいのが「脅してお金」である。人間は脅されると怖くなり、ひどいことにならないようにとお金を出す。このことは古くからわかっていることだが、「環境問題」が起きてから、国民が面白いように脅されて、自分達の自由になることを知ったのは、マスコミだった。
1972年、それまで高度成長を謳歌していた日本社会は、突如としてマスコミが報道を始めた「石油は後、30年」にビックリした。何しろ、自動車、照明、煮炊きからトイレットペーパーに至るまで、石油で動き、石油で明るくなり、石油で食事を作り、石油で生活をしていたのだから、それが30年でなくなるというと、それは生存に関わる大事件なのである。
そこで庶民はまずトイレットペーパーを買い漁った。トイレットペーパーと石油の間には、よく考えれば直接的な関係があるが、毎日普通の生活をしている人が、石油がなくなると聞いて直ちにトイレットペーパーを買い漁ったということは、石油の文化が非常に強く日本に浸透していた証拠の一つでもある。いずれにしても、当時、主な買い物の場所であったスーパーマーケットからバカ売れして消え、すでに水洗トイレになっていた日本の家庭は大変なことになったのである。
これに驚き、そして喜んだのが、テレビ、新聞だった。
「超大型で猛烈な台風」でボロ儲けするテレビ局の実態
本当に喜んだのか?と疑問を持つ向きもあるだろうが、著者は地上波テレビのニュース番組で、強い印象を受けた経験がある。それが「台風報道」である。
台風が日本列島に接近すると、テレビ局の様子が変わる。局内が異常にハイテンションになり、みんながイキイキとして嬉しそうなのだ。
そのうち、テレビ局の中に友人ができ、気軽に話をしてくれるようになると、「台風はお祭りなんです。何しろ視聴率が3%も上がりますから」とある地上波テレビ局の部長が著者に言った。
テレビ局はスポンサーからの収入で運営される。それは例えば9%の視聴率なら「普通の高視聴率の番組」であるが、それが12%なら「トップを争う、話題になる番組」になる。それは膨大な収入をもたらすので、「お祭り」になるのだった。
だから、台風が来てくれることはその年のテレビ局の収益が安定することを意味している。できるだけ大きく激しい台風が良いし、進路がわかりにくい台風の方が良い。
さらには、被害が大きいと台風が去った後も、被害の様子を繰り返し報道でき、さらに視聴率を稼ぐことができ、テレビ局員の給料が上がることを意味する。
何しろ番組を考えたり、工夫したりすることもいらないし、単に台風が来てくれれば儲かるのだから堪えられない。これがテレビ局や新聞記者を堕落させた一つの原因になった。
なぜ次に日本のメディアが飛びついたのは「石油危機」なのか?
「石油がなくなる」というのは超巨大な台風が日本中を縦断するようなものだから、それにマスコミが飛びついたのは当然である。
しかも、「石油危機」が国際的に話題になったのは、実際に日本で報道される10年ほど前だった。
国際石油連盟、これは世界で「セブンシスターズ」と呼ばれる巨大石油資本の7社で作られていたが、そこからのお金が大学、各国の報道機関、それに国連などに流れ始めた。
理由は簡単で、当時、平均的な原油の価格は、1バレル(約5リットル)あたり2ドルだったのを、10倍の20ドルにしたいというのが石油連盟の作戦だった。そのために、石油は後、数十年でなくなるというのが最も衝撃的だろうと考えられたのである。
石油の埋蔵量というのは明瞭ではない。何しろ――(メルマガ『武田邦彦メールマガジン「テレビが伝えない真実」』2024年5月22日号より一部抜粋。続きは初月無料のお試し購読をご登録の上、5月分のバックナンバーをお求め下さい)
フジテレビ『池上彰 緊急スペシャル!』の「日本が嫌いです」字幕捏造事件は本当? 調べてみると……
フジテレビ『池上彰 緊急スペシャル!』の「日本が嫌いです」字幕捏造事件は本当? 調べてみると……
韓国の反日騒動を受けて、SNS『Twitter』で「#好きです韓国」、「#嫌いです韓国」のハッシュタグが日本で拡散しています。
その流れのなかで、2015年6月5日に放送されたフジテレビの『池上彰 緊急スペシャル! 知っているようで知らない韓国のナゾ』にて「(日本の)文化が好きです」と喋っている韓国人女性のインタビュー映像に「嫌いですよ。だって韓国を苦しめたじゃないですか」との嘘字幕を当てはめたと指摘するツイート(2019年8月7日投稿)が約7万件もリツイートされ、4年後のいまになって再び注目されています。
これ、本当に悲しかった。
怒れて、忘れられなかった。
六月に放送されたフジテレビの池上彰緊急スペシャル反日韓国特集で、この子が言ってる韓国語を上から日本語で被せてた。ちらちら聞こえる韓国語を聞いても全く反日な事は言ってなくてアニメとか食とか日本の文化の多様性を述べていたんだよ。
気になったので実際にどのようなことが起きていたのか調べてみました。
セリフと字幕が異なっていたのは事実
まず、ツイートにあった字幕が異なる放送は本当にされてました。当時のニュース記事もいくつか見つかりました。
フジテレビの池上彰氏の番組で放映された韓国人の街頭インタビューで、実際の発言とはまったく異なる内容の字幕がつけられていたことに、ネットで批判が起きている。
出典:池上彰氏の番組で韓国人のコメント捏造か 「日本嫌いですよ」実際は何と言った? | ハフポスト
フジテレビは29日、今月5日に放送した日韓問題を扱った「池上彰 緊急スペシャル!」(後9・00)で、日本について韓国人にインタビューしたVTRで、2カ所合計約10秒、翻訳テロップと吹き替えとは異なる映像を誤って使ったとして、番組公式サイトで謝罪した。
出典:フジ、韓国人インタビューで謝罪…字幕&吹き替えと異なる映像― スポニチ Sponichi Annex 芸能
この件は韓国メディアも多く取り上げていたそうです。
フジテレビは謝罪するも「別の部分でそう喋っていた」と釈明
字幕を捏造しているとの批判を受け、フジテレビは『池上彰 緊急スペシャル!』公式ページでお詫びを発表しました。
6月5日に放送した金曜プレミアム「池上彰 緊急スペシャル!」において、韓国の方に日本についてインタビューしているVTRで、2カ所合わせて約10秒、翻訳テロップ並びに日本語吹き替えナレーションの内容と異なる映像を、誤って使用していたことが分かりました。
(1)女性がインタビューに答えるシーン
「嫌いですよ、だって韓国を苦しめたじゃないですか」と、答えている部分で、誤って、韓国を好きな理由について話している、「文化がたくさんあります。だから、外国の人がたくさん訪問してくれているようです」という映像部分を使用していました。この女性は、インタビューの別の部分で、実際に「日本が嫌いです」と答えています。
(2)男性がインタビューに答えるシーン
「日本人にはいい人もいますが、国として嫌いです」と、答えている部分で、誤って、「過去の歴史を反省せず、そういう部分が私はちょっと…」と話している映像部分を使用していました。この男性も、別の部分で実際にこのように発言しています。
いずれも、編集作業でのミスに加えて、最終チェックが不十分であったため、誤った映像を放送してしまいました。
視聴者の皆様、インタビューにご協力いただいた方々、並びに関係者の皆様にお詫び申し上げます。今後はこのようなことがないよう再発防止に努めてまいります。
出典:池上彰スペシャル – フジテレビ(現在はお詫びを削除済み)
しかし、このお詫びでは字幕が異なっていたことを認めつつも、「使用した映像の部分が間違っているだけで、インタビューの別の部分で実際に『日本が嫌いです』と答えています」と編集ミスを主張しています。
同番組ではもうひとつ字幕にミスがあり、こちらは「過去の歴史を反省せず、そういう部分が私はちょっと…」と話している男性の映像に、「日本人にはいい人もいますが、国として嫌いです」との字幕を当てはめていたとのことです。
ツイートの「文化が好きです」→実際のセリフは「文化がたくさんあります」
なお、拡散しているツイートの画像では「文化が好きです」と喋っていたとありますが、実際のセリフは「文化がたくさんあります」だったようです。
これは事件当時に複数の人が同様の内容を指摘しているため、正しいと考えられます。
つまり、日本が「好き」と喋っている人に「嫌い」との字幕を被せたわけではありません。細かい話ですが、指摘しておきます。
フジテレビは映像による検証を拒否
このお詫び内容を読んだ視聴者の人はこう思ったはずです。「じゃあその喋っている映像を出してくれ」。
けれどフジテレビ広報部は韓国メディア国民日報の「インタビュー元の映像を見せて欲しい」との電話取材に対して、映像を提供することを拒否したとの報道があります。
お詫びとともに該当箇所のインタビュー映像が公開されていれば、編集ミスかどうか確かめることができました。しかし、公開されていないため本当に別のインタビューでそう喋っていたのかどうかわかりません。
BPOでの討議後、フジテレビは正しい映像で再放送
そのためBPOに対して字幕捏造問題の検証・究明を求める署名が立ち上げられ、「字幕スーパーと実際にしゃべっている内容が違う」との批判も多数寄せられました。
韓国を扱った番組で、ソウルでの街頭インタビューに出てきた女子高生の発言に対する字幕が間違っていた。字幕では「嫌いですよ。だって韓国を苦しめたじゃないですか」となっているが、わずかに聞き取れる本人の声を聞くと、「文化がとても多いですよね。そして外国人が本当にたくさん訪れています」と言っているように聞こえる。日本を悪く言うような発言は全く聞き取れなかった。
出典:2015年6月に視聴者から寄せられた意見 | BPO | 放送倫理・番組向上機構
こうした抗議活動を受けてか、BPOは「韓国人へのインタビューの翻訳が間違っていたフジテレビの日韓問題番組『池上彰 緊急スペシャル!』」との題で討議を2回行っています(第95回、第96回)。
その結果、「フジテレビから提出された報告書はわかりやすいものの、視聴者への説明責任が十分に果たされているとは言えない」と判断され、最終的にフジテレビは報告書を一般向けに公開。さらに正しい映像での再放送も2015年8月29日に行われました。
委員会は前回の議論で、当該局の報告は、編集上のミスが重なった経緯などが詳細に検証されていると評価する一方で、局が存在すると主張している、日本語翻訳と一致する映像が実際に存在するのかという視聴者の疑問は解消していないなどとして、討議を継続していた。
当該局は8月29日、この番組を首都圏ローカルで再放送し、問題となったインタビューについて、字幕は本放送のまま編集の際誤って選択された映像を正しい映像に差し替え、韓国語が聞き取れる形で紹介した。この音声と字幕が合致することは、委員会が独自に依頼した通訳によって確認された。
つまり字幕が捏造されたのではなく、公開する映像の部分を間違えた編集ミスが原因だったことが明らかになりました。
修正された再放送のことは伝わっていない
ただ、調べてわかったのはこの修正映像が再放送されたことはほぼ伝わっていないということです。
記事冒頭で取り上げたツイートの投稿者は「嘘の字幕をつけられた」と思い続けているため投稿したのでしょうし(それだけショックだったのだと思いますが)、それを見て怒っている人も「使用する映像の部分が間違っていた」、「正しい映像で再放送された」という情報までたどりつけた人はどれだけいるでしょうか。
再放送のことが伝わっていないために多くの人が怒りのツイートに共感し、さらに怒るという悲しい状況になっています。
この多くの怒りを招いた原因はフジテレビのミスです。ただ、映像にミスはあったものの実際にそのように答えていたことは事実だったとBPOの調査でわかりました。ミスに対して怒ることはあっても、字幕の捏造や嫌韓を煽っていると怒る必要はもうないと思うのです。
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