2024-11-12

現代の中国

トランプ2.0 イーロン・マスクが対中高関税の緩衝材になるか

トランプ2.0 イーロン・マスクが対中高関税の緩衝材になるかドナルド・トランプ前大統領を応援するテスラのイーロン・マスクCEO(写真:REX/アフロ) 大統領選に圧勝したドナルド・トランプ前大統領は、選挙運動中に「全ての国に10~20%、中国からの全輸入品に60%の関税を課す」と表明している。しかし最大のトランプ支援者となったテスラCEOのイーロン・マスクは、EVの上海工場で莫大なビジネス権益を有しているだけでなく、中国政府に特別な厚遇を受け、習近平国家主席がトップを務める清華大学経済管理学院顧問委員会(海外大手企業トップが集まり中国経済発展を助ける委員会)のメンバーの一人だ。李強国務院総理(首相)が上海市の書記だったころに上海工場を設立したため、李強首相とも特別に仲がいい。母親のメイ・マスクともども、大の「中国ファン」なのである。 そのため昨年は「台湾は北京政府の統治下にあるべきだ」として台湾の平和統一を支持する発言をしたり、バイデン政権が対中高関税をかけることに対して反対の表明をしたりしている。 そんなイーロン・マスクが来年1月から始まる第二次トランプ政権「トランプ2.0」で発令さ...
現代の米国

戦争・ワクチン・CO2が利潤源泉

戦争・ワクチン・CO2が利潤源泉民主主義を尊重すると言うなら選挙結果を尊重するのが当然。米国大統領選でトランプが勝利した。見事な大統領への返り咲き。トランプは欠点の多い人物である。しかし、米国民はその欠点を踏まえつつ、トランプを大統領の地位に引き戻した。大半のメディアはトランプ攻撃を展開した。日本のメディアも同じ。トランプが大統領に返り咲き、ウクライナ戦争を終結させると宣言していることに対してもクレームを連発する。ウクライナ戦争を終結させる場合、現在の領有を是認することになる可能性が高い。ロシアはロシア系住民が支配力を有する地域を制圧している。トランプは現在の領有状況を基準とする戦争終結を誘導するだろう。これにクレームを付けるメディアが多い。テレビ朝日は反トランプ色を鮮明に打ち出している。しかし、その行為は民主主義に対する冒涜だ。米国の主権者が清き一票を投じて新しい大統領を選出した。テレビ朝日が何を望もうとも、決定権を有するのは米国の主権者。民主主義を尊重することは米国民の選択を尊重することである。巨大資本はトランプ勝利を阻止しようとした。トランプ暗殺も企ててきた。ペンシルベニアの集会...
現代の米国

RFKジュニアがトランプ政権に加われば、大手製薬会社にとって実存的脅威となる可能性がある:その理由はここにある

RFKジュニアがトランプ政権に加われば、大手製薬会社にとって実存的脅威となる可能性がある:その理由はここにあるロバート・F・ケネディ・ジュニアは、トランプ大統領のホワイトハウスで上級職に就く可能性が高く、米国の健康政策に対する大手製薬会社の大きな影響力を抑制し、食品基準を改善することで「米国を再び健康にする」と約束している。製薬業界のロビー団体がこれを受け入れるのに苦労する理由はここにある。「彼は医療において大きな役割を果たすことになるだろう。非常に大きな役割だ。彼は誰よりもそれをよく知っている」とドナルド・トランプ氏は先週、政権内でのRFKジュニア氏の将来について問われた際に述べた。「彼の意見には私も非常に強く賛同しているし、長い間そう思ってきた」土曜日、関係者がメディアに語ったところによると、ケネディ氏はすでに保健福祉省と食品医薬品局への人事についてトランプ陣営に勧告するよう求められているという。一方、製薬会社はすでに最悪の事態に備えており、一部の幹部はケネディ氏がそれぞれの利益に損害を与える前にトランプ氏とケネディ・ジュニア氏が仲違いすることを望んでいると報じられている。「科学と...
現代の欧州

トランプ氏の復帰は、すでに自ら招いた危機に見舞われているヨーロッパを恐怖に陥れる

トランプ氏の復帰は、すでに自ら招いた危機に見舞われているヨーロッパを恐怖に陥れるドナルド・トランプ氏の第1期は、米国と欧州の関係に第二次世界大戦以来おそらく最悪の亀裂を生み出した。アナリストたちはほぼ例外なく、トランプ2.0が大西洋横断関係に同等、あるいはそれ以上の悪影響を及ぼすと予想している。政治アナリストでEU外交政策の専門家であるマッシミリアーノ・ボンヌ氏は、今後4年間に欧州が直面する3つの地殻変動について概説する。政治・経済アナリストらは、トランプ政権下では米国とEUの関係が厳しい状況に陥ると警告するために次々と現れており、主要な政治・ビジネス系メディアの見出しには、欧州各国の首都や西側同盟の支持者を襲うパニックについて語るべきことはすべて書かれている。「ドイツが次から次へと危機に陥る中、アナリストらは『関税男』トランプが2025年の災難となるかもしれないと懸念している」とフォーチュンはトランプ氏の復帰について述べた。「トランプ氏はNATO、ウクライナ、貿易で欧州の結束を試すだろう」とニューヨーク・タイムズは予測した。「なぜドナルド・トランプ氏の復帰は欧州にとって災難なのか」と...
現代の米国

トランプ快勝の裏側

トランプ快勝の裏側2024年11月10日   田中 宇11月5日の米大統領選挙でトランプが快勝した。共和党は、連邦議会の上下院の多数派も取って圧勝した。開票は円滑で、選挙結果への不満や拒否も表明されていない。2020年の前回大統領選や、2022年の中間選挙ではいずれも、投票日夜の開票作業中に各地の開票所で不可解な出来事が連続し、翌日になっても結果が確定しなかった。だが今回は不可解な出来事がほとんど起こらず、投票終了から8時間ぐらい後の翌日の未明(PST)にはトランプの勝利が確定していた。米国にしては珍しく、開票時の騒動がなかった。やればできるじゃん(笑)。("You Still Don't Understand How You Lost")トランプは、米国の上層部を支配する諜報界(深奥国家=DS)を潰すために大統領になった。諜報界には、こっそり米覇権を崩して世界を多極化したい勢力もいて、彼らが米上層を騙して2016年にトランプを初当選させた。諜報界や傘下の民主党やマスコミ権威筋はトランプの無力化を試み、激しい政争が続いた。トランプvsバイデンになった2020年の大統領選では、開票作業中...
現代の米国

トランプ圧勝がもたらす分断と変革…本当に内戦は起こるのか?2030年まで混乱が続く可能性

トランプ圧勝がもたらす分断と変革…本当に内戦は起こるのか?2030年まで混乱が続く可能性=高島康司米大統領選は共和党のドナルド・トランプ氏が圧勝し、政権と議会の過半数を制する「トリプルレッド」の実現が視野に入った。国内ではトランプ支持者と反対派の間に不安が高まり、一部には内戦への懸念さえ広がっている。米国社会は、この新たな政権下で大きな変革と混乱に向かうのか。その背景と可能性を探る。(『未来を見る! 『ヤスの備忘録』連動メルマガ』高島康司)【関連】今ここが人工知能「人間超え」の出発点。米国覇権の失墜、金融危機、大量辞職…2025年には劇変した世界が待っている=高島康司※本記事は有料メルマガ『未来を見る! 『ヤスの備忘録』連動メルマガ』2024年11月8日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。大統領選挙後、内戦になる可能性はあるのか?おおかたの予想に反して、トランプがあっさりと圧勝してしまった。11月6日の夜の段階で、トランプ295、ハリス226の選挙人の獲得数だ。総得票数でもトランプが50.8%、ハリスが47.5%とト...