2024-11-04

現代の世界各国

ウクライナで敗北した欧米はモルドバとジョージアで新たな工作

ウクライナで敗北した欧米はモルドバとジョージアで新たな工作 アメリカ政府はジョージアとモルドバが自立するのを防ごうと必死のようだ。ジョージアでは2003年11月の「バラ革命」を経てヘイル・サーカシビリ政権が登場したが、その新自由主義的で反ロシア的な政策が人びとを不幸にすることを国民は知り、アメリカ離れを起こしている。モルドバも同じ道を歩み始め、その親米政権を維持することは難しい情勢になっているが、ウクライナでの敗北が決定的になっているアメリカとしては、新たなロシア侵略拠点としてジョージアやモルドバを重視しているはずだ。 サーカシビリの経歴を調べると、1994年にコロンビア・ロー・スクールで学び、翌年にはジョージ・ワシントン大学ロー・スクールに通っている。その後、ニューヨークの法律事務所パターソン・ベルクナップ・ウェッブ・アンド・タイラーで働き、そこでエドゥアルド・シェワルナゼの下で働いていた旧友に誘われて政界入りしたとされている。アメリカの支配システムの中から出てきた人物だと言えるだろう。 サーカシビリは2008年1月から大統領を務めたが、その年の8月に南オセチアを奇襲攻撃、ロシア軍の...
現代の米国

米国はあなたの脳を植民地化するために中国嫌いのプロパガンダに280億ドルを費やしている

米国はあなたの脳を植民地化するために中国嫌いのプロパガンダに280億ドルを費やしている物語を所有する者は世界を所有する。そして、米国の影響力キャンペーン、あるいは「認識管理」として知られる転移性脳腫瘍に反対する私たちにとって、状況ははるかに厳しくなった。米国下院はプロパガンダと秘密活動への資金を驚異的に増加させるため、中国(中華人民共和国)の悪意ある影響力に対抗する基金を可決し、16億ドルを追加投入した。この基金やその他の影響力基金の使い道はほぼ秘密だが、安心してほしい。あなたの神経経路は彼らの標的になっている。政治家、将軍、ジャーナリスト、メディア、影響力のある人々、あらゆる種類の組織が買収され、所有され、中国、イスラエル、パレスチナ、イラン、ロシア、ウクライナ、シリア、その他必要と思われるあらゆることに関する米国の見解をあなたに受け入れさせるための取り組みが拡大される。米国の偽情報/認識操作キャンペーンは極めて重要で、西側諸国の何百万人もの年配の白人(彼らは他のほとんどすべての人を失っている)に、米国には政治指導者を暗殺する権利があり、何百万人もの非白人、特に女性と子供を殺害する権...
中国の歴史

中国は建国以来「夫婦別姓」 台湾や香港に残る清王朝時代の痕跡

中国は建国以来「夫婦別姓」 台湾や香港に残る清王朝時代の痕跡中華人民共和国を建国させた毛沢東(写真:ロイター/アフロ) 日本では働く女性が増えるにつれて「夫婦別姓」制度が注目されるようになった。女性への差別撤廃を目指す国連委員会からの勧告は皇室問題にまで触れ、日本政府では越権と受け止めている。  ならば、中国ではどのように推移してきたのだろうか。 少なくとも現在の中国は建国以来、婚姻法で「夫婦別姓」を定めているが、清王朝時代の「冠夫姓」(夫の姓を妻の姓の前に持ってくる)慣習が1929年に中華民国の民法により法制化された。その「冠夫姓」が台湾に一部残っていることを「夫婦別姓」問題考察中に発見できたのは新鮮な驚きだったが、中華民国の統治を受けていない香港にも残っていることを考えると、清王朝の痕跡のようで、なんとも興味深い。◆中国は建国以来「夫婦別姓」 毛沢東が強く「男女平等」を主張 中華人民共和国は1949年10月1日に建国したが、その翌年の1950年4月30日に「中央人民政府委員会第七次会議」は「中華人民共和國婚姻法」を制定し、毛沢東の「主席令」として発布した。 その第三章「夫妻間の権利...
日本の歴史

日本の「土地」には「神や霊や念」がやどっている…「日本の古典」を読むと、強くそう思える理由

日本の「土地」には「神や霊や念」がやどっている…「日本の古典」を読むと、強くそう思える理由「和歌」と聞くと、どことなく自分と縁遠い存在だと感じてしまう人もいるかもしれません。しかし、和歌はミュージカルにおける歌のような存在。何度か読み、うたってみて、和歌を「体に染み込ませ」ていくと、それまで無味乾燥だと感じていた古典文学が、彩り豊かなキラキラとした世界に変わりうる……能楽師の安田登氏はそんなふうに言います。安田氏の新著『「うた」で読む日本のすごい古典』から、そんな「和歌のマジック」についてご紹介していきます(第12回)。この記事は、『「日本の古典」と「西洋の古典」の大きなちがい…じつは「地名」の扱い方に、こんなに差があった』より続きます。前の記事では、日本の能では、登場人物(ワキ)が各地を漂泊する様子を、その地名を読み込みながら描いた「道行」という表現があることなどを見ました。西洋の古典にも似たような表現が見られますが、そこでは「地名」は比較的シンプルに、それほどの工夫をともなわうに扱われるのでした。しかし、日本の古典では……。和歌と枕との深い関係俊基卿の道行にも表れる「逢坂」は、地名...