全てのメディアに対し、いかなる被害についても写真や報道を控えるようイスラエル政府は(再び)一般指令を出した。全ての報道室に常駐する軍検閲官が命令が守られているか確認する。
シーア派の信仰心やヒズボラの戦闘継続能力が負ける方に、私は決して賭けない。
北部での戦争が国際ニュースを賑わせる一方、ガザではシオニストによる大量虐殺戦争が続いている。
四つの大都市を含むガザ北部で、そこに暮らす130万人を民族浄化し、飢えさせて、この地域を一掃する計画をイスラエルは立てている。これら計画をネタニヤフ首相は正式に検討しており、それを実行するとみられている。
紛争の中心はガザだ。ガザでの停戦にイスラエルが同意すれば、北部での戦争も直ちに終結するだろう。平和的解決への道を阻止しているのは、ネタニヤフと彼を庇うバイデン政権だけだ。
パレスチナをめぐる戦争は次の段階に到達した
2024年9月23日
Moon of Alabama
先週、レバノンのヒズボラとのミサイル攻撃応酬を、本格的戦争にエスカレートさせるとイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は決定した。
彼がそうしたのには、いくつか理由があった。
- イスラエル北部の入植者6万人が自宅を去っており、彼らの安全を政府が確保できる場合のみ帰還する予定だ。
- 政府内過激派はヒズボラを絶滅したいと考えており、そうしなければ政府を潰すと脅している。(これは不可能な目標だと現実主義者は知っている。)
- ヒズボラが圧力に屈して、ガザを含まない停戦に同意する幻想もあるかもしれない。
- 最終的にイランとの戦争に至る戦いに、アメリカを引きずり込む可能性がイスラエルにはある。数十年にわたり、ネタニヤフはこれを画策している。
先週、警報や命令を受信するためポケベルを使用しているヒズボラ工作員にイスラエルがテロ攻撃を仕掛けた。この人々はヒズボラ民政部門に属し武装戦闘員ではなかった。
それに続く、ヒズボラ特殊部隊将校と会談していたヒズボラ指揮官に対する攻撃は更に深刻だった。だが、ヒズボラの作戦に打撃を与えることはないだろう。上級将校全員に必ず後任が指名されており、すぐ交代する。ヒズボラ内では、ほとんどいかなる状況下でも指揮権の継続性が保証されている。
イスラエルによるこれら二度の攻撃はヒズボラの反撃を招いた。ヒズボラがこれまで堅持してきた「戦略的忍耐」が限界に達したのだ。
イスラエル攻撃に対するヒズボラ反撃は、今始まっている、より大きな戦争の一環だ。
報復として、レバノン・イスラエル国境から限られた範囲でミサイル攻撃が行われた。攻撃の一部は国境から南に約40キロ離れた港湾と工業中心地ハイファ市を直撃した。
2023年10月8日以来、イスラエルとヒズボラの紛争は不均衡になっている。イスラエルによるレバノン攻撃は、ヒズボラによるイスラエル攻撃の8倍に上る。今、その攻撃を、ヒズボラとの単独和平につながる可能性がある「エスカレーションによる緊張緩和」政策だと公式に正当化してイスラエルは主張している。
だがシオニストの本当の狙いは、ネタニヤフ内閣の過激派メンバーが表明している。
ヤニス・ヴァルファキス @yanisvaroufakis – 2024年9月22日 19:16 UTC ·
「レバノンは絶滅される」。イスラエルの大量虐殺の狙いがパレスチナを越えて広がっていることを、この一人のイスラエル当局者の失言が明らかにした。イスラエルが、いつ、どこで起こそうと、アメリカとEUがこの戦争犯罪を支持している直接的結果だ…
埋め込み動画
これは焦土作戦で、最終的に南レバノン占領と、そこでのイスラエル入植地再開につながるとされている。
サム・ヘラー | سام هيلر @AbuJamajem – 2024年9月23日
南レバノンのほぼ全ての建物に数発のミサイルが隠されているとイスラエル政府は公式に主張しているが、これは民間インフラの大規模破壊を事前に正当化し、ヒズボラと民衆の支持基盤の間に分裂を起こそうとする試みだ。
イスラエル国防軍 @IDF · 10 時間前
民間人の家からヒズボラがミサイルを発射する手法と、イスラエル国防軍がそれを解体する計画をイスラエル国防軍報道官ダニエル・ハガリ海軍少将が暴露。
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昨日から主に南レバノン民間地域にあるヒズボラ射撃拠点とされる場所を狙った無数の空爆をイスラエルは開始した。この日、レバノンでは約400人が死亡し、約2,000人が負傷した。南レバノンに住む何十万人もの人々は北へ逃げたか、逃げる最中だ。
これに応じて、ヒズボラは軍事施設や軍事関連生産工業施設を標的にした。近いうちに、国境から120キロ離れたテルアビブや更に先の標的を攻撃するため、より高性能兵器を使用するとみられる。
レバノンの被害や死傷者の写真が多数ある一方、ヒズボラの攻撃に関するイスラエル報道はわずかしかない。
全てのメディアに対し、いかなる被害についても写真や報道を控えるようイスラエル政府は(再び)一般指令を出した。全ての報道室に常駐する軍検閲官が命令が守られているか確認する。
北部での戦争は、このように何日も、何週間も、何ヶ月も続くだろう。
それは道徳的消耗戦争だ。
戦いの終結を最初に求めるのは、どちらの国民だろう?
甘やかされたテルアビブ住民は、変化を求めずに、昼も夜も一体いつまで地下壕に座り続けられるのだろう?
苦しみと殉教者として死ぬ意志を宗教として支持するレバノンのシーア派が最初に終結を叫ぶことになるのだろうか?
シーア派の信仰心やヒズボラの戦闘継続能力が負ける方に、私は決して賭けない。
北部での戦争が国際ニュースを賑わせる一方、ガザではシオニストによる大量虐殺戦争が続いている。
四つの大都市を含むガザ北部で、そこに暮らす130万人を民族浄化し、飢えさせて、この地域を一掃する計画をイスラエルは立てている。
これら計画をネタニヤフ首相は正式に検討しており、それを実行するとみられている。
紛争の中心はガザだ。ガザでの停戦にイスラエルが同意すれば、北部での戦争も直ちに終結するだろう。平和的解決への道を阻止しているのは、ネタニヤフと彼を庇うバイデン政権だけだ。
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