「数字やデータは嘘をつく」という一つの事例紹介です。
私達は、数字やデータを示しながら説明されると、それを信用してしまいます。
しかし、数値やデータを算出する際に、何らかの意図的操作が入っていたら、これはまったく事実と離れた異なる現象でしかなくなります。
平均寿命や余命の驚きの計算方法!
平均寿命とは?
毎年、厚労省から発表される「平均寿命」の定義をご存知でしょうか?
下記の図を見ると、ドンドン平均寿命が伸びていて、日本は世界最高の平均寿命国家として安心されてる方がほとんどだと思います。
しかしっ!、これには大きなカラクリがあったのです!
具体的な平均寿命の計算法は、各年齢の年間死亡率を求め、今年生まれた人口がこの死亡率に従って毎年どれだけ死亡するかを求めるという予測を立て、それぞれの死亡した年齢を平均したものが平均寿命として算出されています。
つまり、「平均寿命」とは、それぞれの年に生まれた赤子が、今後何年生きられるかという期待値を含んだ数値なのです。
つまり、「0歳児の平均余命=平均寿命」という事なのです。
2013年には、女性86,61歳、男性80,21歳という数値になっていますが、実はこれ、2013年に生まれた赤子の平均寿命なのです。
完全生命表、簡易生命表、そして期待値
しかも「平均寿命=平均死亡年齢」ではありません。
死亡率が今後変化しないものと仮定して、各年齢の人が平均で後何年生きられるかという期待値をあらわしたものを「平均余命」といい、国勢調査が実施される5年に1回、国勢調査人口と人口動態統計確定数に基づいて作成される「完全生命表」と、厚生労働省が人口動態統計(推計)と推計人口を用いて毎年作成される「簡易生命表」を発表しています。
単純に考え勝ちな、我々健康を気にする大人の平均寿命が伸びているということではないのです。
私達、0歳児以外の寿命は、「平均余命」の数値がそれに成ります。
2013年度で70歳の男性なら、15,28歳を足して85,28歳が平均寿命と成ります。
また世界の平均寿命も堂々と公開されていますが、なんとその計算方法は各国統一されておらず、実は非常にいい加減な数値なのです。
期待値のカラクリ
ここで、平均寿命、平均余命には、「期待値」というあいまいな値が加算されていることに大いなる疑問が湧いてきます。
今年生まれた赤子が86歳まで生きるという平均寿命とは、データ算出ではなく、期待値による数値、つまり、どうにでも数字をいじれる数値なのです。
未来のことだから、どうにでも水増し出来るという仕掛けの算出法で、私達国民は、本当に今の国民が平均でそれだけ長生きできる年齢であると思いこますことが可能に成ります。
長生きの長寿県で有名な長野県が、実際に、生活習慣病が極めて少なく健康で長生きしているのではありません。例えば、たまたま乳児の死亡率が低ければ、この県は、長寿県になるだろうと単に思い込み数値、つまり期待値が上がってるだけなのです。
この方法なら、実際には40代でほとんど死んでいる短命県や短命国でも、乳児が死んでいない統計を適当に作れば平均寿命86歳にもできるのです。
乳児死亡率が少し低いだけで、長寿国と思い込まされているといっても過言ではありません。
しかも、乳児死亡率が低いという数値自体も大いなる疑問が残ります。
そしてそんな説明など一切せずに、メディアで、先進医療の発達でドンドン平均寿命が伸びているというイメージをシレッと流すのです。
86歳が、実際の平均死亡年齢だとしたら、40歳でガンでなくなられた人が一人居たとしたら、126歳の方が一人居なければ釣り合いが取れません、居なければ、100歳~110歳の方が現在よりもっと多くなければ、86歳という数字には成りません。
日本の100歳超えは、本当に微々たる人数です。どうでしょう?貴方の周りに100歳超えの方はおられますでしょうか?40代で亡くなられる方は、たまにおられますよね。
平均寿命は、どう考えても高齢に成りすぎです。
結局、データ化した数値をポンッ!と出すと、言葉より説得力があり、国民はあっさり信じ込みやすいのです。
ちなみに内閣支持率だとか、国民アンケート調査だとか良く出てきますが、まさしく数値的印象操作の可能性大です。
こうして、健康診断や予防接種なども含め医療の指導どおりに行動すれば、長生きできるという印象を植え込んでいると容易に想像できます。
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