2026-04-23

現代の世界各国

イラン強硬派政権を弱めた上で永続させる?

イラン強硬派政権を弱めた上で永続させる?2026年4月21日   田中 宇イスラエルは最初から、イランの強硬派の現政権(革命防衛隊)を弱体化した上で永続させる策略で、トランプを誤情報で動かしつつ、2月末からのイラン戦争を始めたのでないか。そのような考えが私の中に出てきている。イスラエルはトランプの米国を巻き込んでイランを攻撃してきたが、その具体的な目的は、イランの国家解体(恒久内戦=リビア型、もしくはクルドなどによって複数に分割)や、政権転覆(親米化。現イスラム共和国体制を残すソフト転覆策、もしくは残さない完全転覆)でなく、現体制を弱体化した上で残して形式上の恒久対立にすること(ガザ型)でないか。イスラエルはすでにガザ戦争で、ガザの市街地を完全に破壊しつつも支配者のハマスを弱体化した上で残し、その状態をずっと維持している。ガザ戦争を終わらせると、イスラエルは世界からガザの戦後復興を迫られるが、ハマスが残っている限りそうならない。イランは国家だがハマスは国家以下の民兵団だ。その違いはあるが、他の構図は同じだ。防衛隊政権を残す限り、イスラエルは米国と世界にイラン敵視の戦争継続を強要できる。...
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断続的に続くイラン戦争

断続的に続くイラン戦争2026年4月10日   田中 宇4月7日の米イランの停戦は、負けなかったイランの勝利、勝てなかった米イスラエル(というよりトランプ大統領個人)の敗北だと、マスコミなどトランプ敵視の英国系が喧伝している(RTなど露系メディアは、反米性の醸成のため米欧の左翼などが関与している)。(Why Iran looks like the real winner)(Israel branded ‘rogue state’ amid global pressure over Lebanon strikes)これと同じような中東関連の話を、以前にも聞いたことがある。イラク戦争後のイラン系の勢力拡大を防ぐため、イスラエルが2006年にヒズボラを潰そうとしてレバノンに侵攻したが潰せず、停戦せざるを得なくなった。無敵なはずのイスラエルに負けなかったヒズボラは勝利したと賛美され、イスラム主義や反米反イスラエルの人々がヒズボラと指導者ナスララを英雄視する流れが始まった。(ヒズボラの勝利)あれから20年。イスラエルは何年もかけて米諜報界(世界の軍事力の頂点)を牛耳り、ヒズボラや、その上位にいる...