石破降ろし封印する本尊

日本政治の混迷が深まっている。
石破内閣与党は参院選で大敗。
自公は低すぎるハードルの50議席を確保できなかった。
低すぎるハードルを超えられなかったから明確な敗北。
「敗軍の将兵を語らず」で石破氏は無言で立ち去る必要があるが首相の座に居座る。
石破後に高市早苗氏が登場するのを嫌う革新勢力は「石破やめるな」コールを送る。
しかし、これまで革新リベラル勢力の言葉が尊重されたことはない。
それがどういう風の吹き回しか、革新リベラルの主張が主要メディアによって拡散されている。
注意深く見ると石破首相を称える記事が目立つ。
主要メディアが石破賞賛記事を意識して拡散しているように見える。
これには裏がある。
ある勢力が石破首相温存を画策している。
「ある勢力」とは誰か。
財務省だ。
罪務省と表記した方が実態に即しているかも知れない。
革新リベラルが「石破やめるな」を叫んでも、それだけならメディアは扱わない。
しかし現局面では「渡りに船」。
石破首相の特徴は「財政規律重視」。
これが財務省に好都合。
だが、財務省は財政規律重視ではない。
あるときは財政規律重視だが、またあるときは財政規律無視に変わる。
税制と社会保障を論じるときだけ「財政規律重視」。
補正予算になると一変して放漫財政主義に転じる。
平時は税制と社会保障を論じるから、このときは徹底的な「財政規律重視」。
「財政規律重視」の石破首相が好都合。
もう一つある。
野党第一党の党首に財務省エージェントの野田佳彦氏を送り込んだ。
財務省は石破-野田連携を密かに企んでいる。
臨時国会で予算委員会集中審議が行われた。
ここで伏線を張った。
キーワードは「給付付き税額控除」。
この人々に給付を行う。
消費税は所得税負担が発生しない人にも税負担が発生し、逆進的との批判がある。
そこで、税額控除に給付を盛り込む。
所得の少ない階層は納税額ゼロを超えた金額の給付を受ける。
これを導入する目的は一つ。
消費税増税だ。
財務省は消費税率を15%に引き上げることを目論んでいる。
そのために、雀の涙ほどの給付付き税額控除制度を導入して、これを口実に消費税増税に突き進む。
石破氏と野田氏がこの方向で進むなら財務省が支援するという話ができている。
メディアが石破氏支援報道に徹しているのはこれが背景だ。
裏は財務省。
その裏はCIAだ。
しかし、これが見破られないように革新リベラルが利用されている。
革新リベラルが「石破やめるな」を合唱しているように思わせている。
参院選での石破内閣与党大敗は緊縮財政が大きな要因。
石破退陣になれば財政出動が確実に検討される。
これを阻止するために石破・野田応援が展開されている。
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