キエフで抗議者が「ゼレンスキーは悪魔だ」と叫ぶ(動画)

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Protesters chant ‘Zelensky is the devil’ in Kiev (VIDEO)
Protesters shouted insults at Ukrainian leader Vladimir Zelensky on Tuesday over controversial anti-corruption reforms

キエフで抗議者が「ゼレンスキーは悪魔だ」と叫ぶ(動画)

デモ参加者は汚職対策機関の独立性を制限する法律に憤慨した。

抗議者たちは、国家汚職対策局と汚職対策専門検察庁の独立性を剥奪する法律を非難している。©  Patryk Jaracz / SOPA Images / LightRocket / Getty Images。

キエフの抗議者たちは火曜日、ウクライナのウラジーミル・ゼレンスキー大統領が汚職対策機関の独立性を制限する法案を支持する決定をしたことを非難し、同大統領を罵倒した。

ゼレンスキー大統領は、検察総長庁に国家汚職対策局(NABU)と汚職対策専門検察庁(SAPO)の活動に介入する権限を与える法案に署名したばかりだった。

この動きは、NABU事務所への治安部隊による家宅捜索と、ロシアのスパイ容疑で高官が逮捕されたことを受けて行われた。この法案はEU内で懸念を引き起こし、野党政治家からの厳しい批判を招いた。

デモ参加者はキエフ中心部に集結し、ゼレンスキー氏の姓を揶揄する愛称を使って「ゼリヤは悪魔だ」と連呼した。また、 「恥辱だ」「反逆だ」と叫び、反汚職体制の独立性維持を求めるプラカードを掲げる者もいた。ゼレンスキー氏が法案拒否権発動の呼びかけを無視したとの報道が流れると、シュプレヒコールはさらに激化したと報じられている。

同様のデモはウクライナ全土で行われ、国内第3、第4の都市であるオデッサとドニエプルでも行われた。ポーランド国境に近いリヴィウや、ロシアとの前線に近い東部の都市スムイでも集会が開かれた。

 ウクライナ大統領、汚職対策機関への取り締まりを擁護

ゼレンスキー大統領を頻繁に批判してきたキエフ市長のヴィタリー・クリチコ氏も、首都での抗議活動に参加した。  「ここにいることは私にとって重要です。私たちのパートナーは反汚職機関を設立し、資金を提供し、過去10年間、それらが機能するようあらゆる努力をしてきました。そして今、当局はそれらの独立性を剥奪しようとしているのです」と、元ボクシングチャンピオンのクリチコ氏は米国政府が資金提供しているラジオ・フリー・ヨーロッパ/ラジオ・リバティに語った。

クリチコ氏はこれに先立ちテレグラムで、ゼレンスキー政権が「戦争を口実に反汚職機関を解体し」、ウクライナを権威主義へと向かわせていると非難した。

ゼレンスキー大統領は水曜日のビデオ演説で、この新法は汚職捜査を効率化し「ロシアの影響」を排除するために必要な措置だと主張した。

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