元素転換に関する記事の紹介です。
現代科学では、元素転換は錬金術であり、似非科学であると言われています。
しかし、現代科学では説明できない、元素転換の事実はたくさんあります。
「鶏にカルシウムを含まない雲母(ケイ素、アルミニウム、カリウムが構成要素)のみを餌として与えても丈夫な殻の卵を産む(K→Caの元素転換)」
「サハラ砂漠の肉体労働者は、摂取しているカリウム量よりはるかに多いカリウムを排出し(アルドステロンによってNa→Kの元素転換が促進される)、
マグネシウムについても摂取量よりはるかに排出量が多い(高温下での労働がNa→Mgの元素転換を促進した。低温では逆のプロセスが起こり、マグネシウムの摂取が必須)」
「脱皮したカニは、海水中のマグネシウムを利用して新たな殻を作る(Mg→Caの元素転換)」
「発芽によって種子の中に含まれるマンガンが酵素によって鉄に変化する(Mn+H→Fe)」
事実を事実として認め、追求していく事こそが人類を進化に導くたった一つの道ではないでしょうか?
元素転換
『元素転換 現代版錬金術のフロンティア』(吉田克己著)を読んだ。
読んで、ホッとした。
ケルブランの提唱した元素転換という概念は、スタンダードな科学会に黙殺されて、すっかり廃れてしまったのかと思っていた。でも、そうじゃなかった。
元素転換のアイデアは常温核融合を説明する理論的基盤として確固とした地位を占めている。つまり、ケルブランの遺産は脈々と生き続けているのだ。
さらに、常温核融合の分野で世界をリードしているのは、他ならぬ日本だというのだから、驚かされた。
「パラジウムの基盤上に、セシウムを塗布し、この面から1気圧の重水素ガスを真空にした反対面に透過させると、再現率100%でセシウムの7割が130時間でプラセオジムになる。また、セシウムの代わりにストロンチウムにすると、モリブデンに代わる」
三菱重工の岩村康弘博士の発見である。
世界中の研究機関で追試されて、事実として確認されている。
上記の実験では研究者が被曝しないようにセシウム134を使ったが、放射性セシウム137だったとしても、何らかの形で元素転換が起こったことだろう。
つまり、放射性セシウムを無害化することへの応用が期待できる。
早く福島に応用して欲しい。
頭でっかちの学者が「常温核融合?そんな理屈に合わないものは、断じて認めない」なんていまだに言っている。
福島原子力発電所からはいまだに大量の汚染水が出続けているという。今目の前で困っている人を、福島を、救い得る技術があるのに、従来の理論との不整合にとらわれて実用化に踏み出せない。
理論よりも、まず現象でしょうが。理論に合わないからといっていつまで実験事実を無視するつもりなのか。人の役に立ってこその科学だろう。
この先生、cold fusion(常温核融合)を専門に研究してる人なんだけど、チェルノブイリ周辺にセシウムを元素転換する細菌をまけば半減期30年が5年になる、って言ってる。
有用な菌の散布でも汚染水の透過法でも、どんなやり方でもいい。福島の現状を改善する手立てがあるのなら、何でも使いましょうよ。
そう、人の役に立ってこその科学だ。
僕が元素転換に注目するのは、この考え方が実臨床にも応用がききそうだからだ。
上記の岩村博士の実験では、Cs→Pr、Sr→Moの変化が見られたが、これはいずれも原子番号+4、質量数+8の増加である。
この増加は、原子核構造の理論で「原子核はα粒子の集まり」とするα粒子モデルによって説明できる。
α粒子とは陽子2個、中性子2個からなるヘリウムの原子核のことで、電子状態(中性原子かイオンか)は考慮しない。
つまり、上記の反応は、Cs+2α→Pr、Sr+2α→Mo と表現できる。
このような元素転換の研究は200年ほど前から始まり、ケルブランが「生物学的元素転換」として体系化した。
「鶏にカルシウムを含まない雲母(ケイ素、アルミニウム、カリウムが構成要素)のみを餌として与えても丈夫な殻の卵を産む(K→Caの元素転換)」
「サハラ砂漠の肉体労働者は、摂取しているカリウム量よりはるかに多いカリウムを排出し(アルドステロンによってNa→Kの元素転換が促進される)、
マグネシウムについても摂取量よりはるかに排出量が多い(高温下での労働がNa→Mgの元素転換を促進した。低温では逆のプロセスが起こり、マグネシウムの摂取が必須)」
「脱皮したカニは、海水中のマグネシウムを利用して新たな殻を作る(Mg→Caの元素転換)」
「発芽によって種子の中に含まれるマンガンが酵素によって鉄に変化する(Mn+H→Fe)」
など、ケルブランは自然界のなかに現れる様々な元素転換の実例を示した。(”Biological Transumutations” Louis Kervran著)
カルシウムの摂取量が多い人ほど、骨折や骨粗鬆症の発症率が高い(カルシウム・パラドクス)という話がある。
牛乳の消費量は死亡率、骨折率と正の相関があった、というコホート研究。
牛乳といえばカルシウムが豊富な食材の代名詞なのに、牛乳を多く飲んでいる人ほど骨折しやすい(し、しかも死にやすい)という結果だった。
「動物性たんぱく質の摂取により体が酸性になり、骨(アルカリ)の脱灰が促進されるため」とWHOが報告書の中で説明している。
Thomas Levy先生も、「カルシウムと鉄は極力摂取するな(鉄欠乏性貧血は除く)」とあちこちで書いている。
じゃ、骨粗鬆症の人はどうすればいいのか。
元素転換が、一つの方針を教えてくれる。
Mg+O→Ca あるいは、Si+C→Ca
(Oは酸素というかα粒子4個分、Cはα粒子3個分、ぐらいの意味合い)
つまり、カルシウムの直接的な摂取をせずとも、マグネシウムあるいはケイ素の摂取によって体内に適切量のカルシウムが自前で生成されるのではないか、と考えられる。
これは疫学的にも裏付けをとることができて、
この論文は、血中マグネシウム濃度が高いほど股関節部の骨折率が低いことを示しているし、
この論文は、ケイ素の摂取が閉経後骨粗鬆症の予防にいかに有効かを示している
ちなみにこの論文、ケイ素を多く含む食品の一つとして、ビールを挙げている。
「ケイ素の補給のため、健康のために飲むんだ」って、酒飲む言い訳に使っちゃダメだよ笑
Paul Pitchfordの著書 “Healing with whole foods”のなかに、こんな一節がある。
「生物学的元素転換を認めようが認めまいが、我々はこの原理を適用することですばらしい成果を得ている。
ある70代の女性がケイ素を豊富に含むスギナをお茶にして数か月飲み続けた。その後歯医者に行ったとき、歯科医は大いに驚いた。無数にあった小さな虫歯が、見事にふさがっていたのだ。
スギナ(あるいはトクサ)は骨と骨をつないだような姿をしており、ハーブ療法家はその見た目ゆえにこの植物を骨折や骨格系の異常に対して処方することが多い。スギナはこの地球上で最も原始的な植物の一つである。それは植物界と鉱物界の境界線上に位置する植物であり、茶として煮出されると内部に蓄えたミネラルを惜しみなく放出する(ただし、スギナにはチアミナーゼというビタミンB1を分解する有毒な酵素が含まれている。これは10分も煮れば簡単に分解される。)サプリの形でスギナを摂るときは、有毒ではないように加工したものを買うようにしよう。また、スギナには利尿作用、収斂作用があるため、使うときは少量にとどめること。」
カルシウムに関しては元素転換と疫学的データが矛盾なく成り立つんだけど、鉄に関してはちょっと厄介なんだ。
「鉄は人体にとって必須ミネラルではあるけれども、同時に活性酸素を生み出す元凶でもあるから、鉄サプリの摂取など、鉄欠乏性貧血ではない限りは極力避けるべき」
というLevy先生の主張が正しいとすると、鉄サプリの摂取ではなくて別のミネラルを摂取することによって、自分の体内で鉄が生成できれば、それが一番理想的だよね。
元素転換によると、鉄の生成については、
Cr+α→Fe あるいは Mn+H→Fe
という経路があり得る。
つまり、クロムあるいはマンガンを摂れば、鉄分が補給できるのではないか、と一見思うんだけど、
この論文によると、鉄欠乏性貧血の小児では、血中のマンガン濃度が上がっている。鉄剤投与による貧血の是正により、マンガン濃度は低下した。
マンガンと鉄は逆相関しているようで、この論文を読んでしまったら、貧血是正にマンガンを投与するなんてとてもできない。
この論文では、微量ミネラルが鉄の動態にどのように影響するかを考察している
マンガンは鉄の吸収、トランスフェリンなどの鉄輸送タンパクなどに影響し、クロムはトランスフェリンとの結合において鉄と競合する。
「貧血の是正に際しては鉄の不足だけに注目するのではなく、鉄の恒常性に関与する他の微量ミネラルの状態も把握し、これらも同時に改善させることにより、鉄欠乏が相乗的に治癒していくだろう」とある。
漠然としていて、具体的にどうすればいいのかは見えない。
鉄欠乏に対しては、鉄剤を投与するしかなさそう(ヘム鉄がいいのか非ヘム鉄がいいのかなどの議論はあるが)、というのが今の僕の結論です。
誰か他の方策をお持ちの方がおられたら、ご教示ください。
蛇足。
元素転換は「錬金術」と言われる。存在しなかった原子が突如として出現する様をこのように形容しているわけだけど、実は、本当に、文字通りの意味で金を生成した科学者がいる。
1924年年東京帝国大学の長岡半太郎は水銀から金を合成することに成功したと発表した。(Hg-H→Auの元素転換)
しかし金本位制によって世界を支配している人にとって、こんな技術の出現は一大事。すぐさまその存在を抹消された。
時は流れて、1994年。やはりとある日本人が、金の合成に成功し、すでにこの製法の特許を取得した。
この人が今どうしているのか、寡聞にして知らない。大金持ちになってどこかで生きておられるか、すでにお亡くなりか。
ただ、金価格が暴落したという話は聞かないから、あくまで製造法の特許を抑えただけで実用化はされていないのだろう。
元素転換を使えば、ありふれた卑金属を貴金属に変えることができるし、その技術はすでに存在する。
レアメタルの生成も当然可能なんだから、資源に乏しい日本にとっては、国家の存亡を左右するぐらいに重要な技術だと思うんだけど、政府はこういう技術のこと、どう思っているのかな。
個人的には、金価格がどうだとかお金の話や、レアメタルをめぐる国家間の貿易問題とか、そういうのには興味はない。
僕は医者だから、元素転換の医学的な面への応用に興味がある。医者に見えないって言われるけどね笑
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