世界のパワーバランスが大きく変化し、パラダイムシフトが起こっています。
これは、政治や経済、軍事力だけではなく、テクノロジーの分野も同じです。
今までこのような状況だったから、今も同じ状況で、そうすると将来はこのような状況が続く・・・というような予断は禁物です。
特に日本のメディアは、欧米の情報を鵜呑みにして、同じ事を発信するだけなので、事実が全く見えてきません。
又、長年プロパガンダとして刷り込まれてきた、反中・嫌中、反露・嫌露の価値意識が強く、さらに現実が見えなくなっているように思います。
今日は、その中国のテクノロジーの実態はどうなっているのか?に関しての記事を紹介します。
先端的半導体の製造に出遅れ、不動産バブルの崩壊から長期的な停滞が決まったかのようなイメージは、中国崩壊を密かに願う日本の主要メディアが作り上げた都合のよいイメージであるように思う。
日本は過去30年間、自分たちに都合のよい中国崩壊論のイメージを信じ、現実の中国を直視することをしなかった。今回も同じ過ちは犯してはならないだろう。現実の中国をはっきりと直視し、対応して行かねばならないだろう。

- 実は中国が圧倒的。日本では報道されない世界の最先端テクノロジー開発状況、分野別ランキングから見えた3つの真実=高島康司
- 世界の最先端テクノロジーの開発状況
- 本当にそうなのか?世界の先端技術の現状
- 「オーストラリア戦略政策研究所」
- 44の先端的テクノロジーの開発状況
- 各国のランキングと開発状況
- <極超音速の探知、追跡、特性評価>
- <コーティング>
- <自律型水中ロボット>
- <高度海底無線通信>
- <ソナーとアコースティクセンサー>
- <空気非依存型推進力>
- <自律システム運用技術>
- <高度なロボット工学>
- <量子コンピューティング>
- <ポスト量子暗号>
- <量子通信>
- <量子センサー>
- <ドローン、群ロボット、協働ロボット>
- <人工知能、アルゴリズムとハードウェアアクセラレータ>
- <高度なデータ分析>
- <機械学習(ニューラルネットワークとディープラーニングを含む)>
- <高度集積回路設計と製造>
- <自然言語処理>
- <サイバーセキュリティ技術>
- <敵対的AIリバースエンジニアリング>
- <極超音速の探知、追跡、特性評価>
- <先進航空機エンジン(極超音速を含む)>
- <電子戦技術>
- <指向性エネルギー技術(レーザーなど)>
- このリストから分かること
実は中国が圧倒的。日本では報道されない世界の最先端テクノロジー開発状況、分野別ランキングから見えた3つの真実=高島康司
世界の最先端テクノロジーの開発状況を詳しく紹介する。日本の主要メディアでは、最先端テクノロジーのニュースは高性能半導体の開発に限定されており、全体的な状況が伝えられることはまずない。報道されている通り半導体や不動産といった分野では中国は出遅れているかもしれないが、他の産業分野では中国の状況はどうなのだろうか?日本で喧伝されているイメージとはあまりに異なる状況が見えてきた。(『 未来を見る! 『ヤスの備忘録』連動メルマガ 』高島康司)
【関連】今ここが人工知能「人間超え」の出発点。米国覇権の失墜、金融危機、大量辞職…2025年には劇変した世界が待っている=高島康司
世界の最先端テクノロジーの開発状況
現在、高性能半導体、AI、量子コンピューティング、ロボット、ブロックチェーン、指向性エネルギーなど第4次産業革命と呼ばれるテクノロジーの歴史的な転換期にある。その中で、最先端テクノロジーの世界的な開発競争が始まっており、これまでのアメリカを筆頭にした西側諸国のテクノロジー覇権の状況が覆りつつある。
しかし日本の主要メディアでは、最先端テクノロジーのニュースは高性能半導体の開発に限定されており、全体的な状況が伝えられることはまずない。
高性能半導体では3ナノや2ナノという極小チップを製造可能な台湾の「TSMC」が頂点にいるが、台湾有事の危機に対応して半導体のサプライチェーンを多様化する必要から、アメリカに生産拠点を構築している。また韓国の「サムソン」も「TSMC」を追いつつある。一方、「IBM」も2ナノのチップを開発しており、将来的には「インテル」と米国内で生産する可能性もある。また高性能半導体の製造装置では、オランダの「ASML」が市場を席巻しつつある。
高性能半導体の製造では、中国は出遅れている。「ファーウェイ」の米国市場からの排除、さらに半導体製造装置の禁輸などの制裁から中国の半導体産業は自立性を高めているものの、やっと7ナノの半導体の製造と製品化に成功した段階だ。中国のメーカは3ナノ、2ナノといった最先端の半導体を開発する計画はあるものの、まだ実現してはいない。中国の半導体産業は明らかに出遅れている。
他方そうした中、中国経済は急速に地盤沈下している。中国のGDPの40%は地方政府が主導する不動産開発投資によってけん引されていたが、政府の金利の引き上げと不動産業者への融資制限などが引き金となり、不動産バブルは崩壊しつつある。地方政府の不良債権を抱えた銀行が増加し、貸し渋りや貸しはがしが横行して、実体経済を圧迫している。これはバブル崩壊後の日本に見られた現象と同じで、中国は長期的に低迷する可能性が高くなっている。
おそらくこれが、中国経済とテクノロジーの一般的に喧伝されているイメージだ。第774回の記事に詳しく解説したが、中国の日本化がいまの中国を象徴するキーワードとして使われるようになっている。
【関連】中国にも「失われた30年」は来るのか?“日本化”を示す3つの兆候も、日本ほど没落しない可能性が高い理由=高島康司
本当にそうなのか?世界の先端技術の現状
筆者は日本の主要メディアが喧伝するこのようなイメージを見ると、ある疑問が沸いてくる。確かに半導体や不動産といった分野はこのイメージ通りなのかもしれないが、他の産業分野では中国の状況はどうなのだろうか?
いまは半導体のみならず、AI、ロボット、ブロックチェーン、量子コンピューティング、再生可能エネルギー、指向性エネルギーといった第4次産業革命の真っ只中にいる。これは30年前にPCとインターネットが急拡大した時代を上回る変化をもたらしつつある。
であるなら、そうした最先端テクノロジー全体では世界のテクノロジーの開発状況はどうなっているのだろうか?半導体産業のように、中国はすべての分野で出遅れているのだろうか?先端的テクノロジーの開発状況を全体的に俯瞰したいという思いが強くなった。
しかし、さまざまなシンクタンクのレポートを見ても、先端的テクノロジー全体を俯瞰できるレポートはほとんどなかった。すべて特定の分野に限られたレポートばかりであった。
そうしたとき、オーストラリアの政府系シンクタンクが包括的なレポートを出していることを発見した。おそらく先端的テクノロジーの開発では、このレポートがいまのとこと唯一のものであると思う。
「オーストラリア戦略政策研究所」
このシンクタンクとは「オーストラリア戦略政策研究所(ASPI)」である。ここは、70%の運営資金をオーストラリア国防省を始めとした政府の省庁から得ている政府系のシンクタンクである。アメリカには「戦略国際問題研究所(CSIS)」というシンクタンクがあり、米政府に安全保障や軍事情勢の分析を提供し、アメリカの外交政策の立案に大きな影響力を持っているが、「オーストラリア戦略政策研究所(ASPI)はこれとほぼ同じ役割をオーストラリアで果たしているシンクタンクだ。
ここは今年の3月に「ASPIのクリティカルテクノロジーのトラッカー、未来のパワーをめぐるグローバルな競争」というレポートを発表した。レポートの内容は9月の後半にさらにアップデートされている。これこそ、第4次産業革命の先端的テクノロジーの世界的な開発状況を俯瞰したレポートである。いまのところ、世界でもこれが唯一のものかもしれない。全文は以下からダウンロードして読むことができる。
・ASPIのクリティカルテクノロジーのトラッカー、未来のパワーをめぐるグローバルな競争
https://www.aspi.org.au/report/critical-technology-tracker
このレポートは、第4次産業革命の中核となる44の産業分野における世界の開発状況をリスト化したものである。各技術に関連する合計220万件の論文、さらに、様々なキャリアステージ(大学、大学院、就職)における各国間の研究者の流れに関するデータを収集・分析し、各分野をリードする国をランク付したリストである。
また「技術独占リスク」とは、その分野の首位となっている国がテクノロジーの供給するリスクを「低、中、高」の3段階でランク付したものだ。もし中国が首位のテクノロジー分野で「技術独占リスク」が高い場合、この分野のテクノロジーは中国の供給に全面的に依存することになる。
44の先端的テクノロジーの開発状況
以下が、44の分野のグローバルな開発状況である。
先端産業分野 主導国 技術独占リスク
<最先端素材と製造業>
1. ナノスケール材料と製造 中国 高
2. コーティング 中国 高
3. スマート素材 中国 中
4. 先端複合材料 中国 中
5. 新規メタマテリアル 中国 中
6. ハイスペック加工過程 中国 中
7. 高度な爆薬とエネルギー材料 中国 中
8. 重要鉱物の抽出と加工 中国 低
9. 先端磁石と超電導体 中国 低
10. 先進保護技術 中国 低
11. 連続フロー化学合成 中国 低
12. 積層造形 中国 低
<人工知能、コンピューティングと通信>
13. 高度無線通信 中国 高
14. 高度光通信 中国 中
15. 人工知能 中国 中
16. ブロックチェーン技術 中国 中
17. 高度なデータ分析 中国 中
18. 機械学習 中国 低
19. サイバーセキュリティ 中国 低
20. 高性能コンピューティング 米国 低
21. 先端集積回路の設計と製造 米国 低
22. 自然言語処理 米国 低
<エネルギーと環境>
23. 電力用水素・アンモニア 中国 高
24. スーパーキャパシタ 中国 高
25. 電気と電池 中国 高
26. 太陽光発電 中国 中
27. 核廃棄物管理とリサイクル 中国 中
28. 指向性エネルギー技術 中国 中
29. バイオ燃料 中国 低
30. 原子力 中国 低
<量子テクノロジー>
31. 量子コンピューティング 米国 中
32. ポスト量子暗号 中国 低
33. 量子通信 中国 低
34. 量子センサー 中国 低
<バイオテクノロジー、遺伝子技術、ワクチン>
35. 合成生物学 中国 高
36. 生物学的製造 中国 中
37. ワクチン・医療対策 米国 中
<センシング、タイミングとナビゲーション>
38. フォトニックセンサー 中国 高
<防衛、宇宙、ロボット、輸送>
39. 先進航空機エンジン 中国 中
40. ドローン、協働ロボット 中国 中
41. 小型衛星 米国 低
42. 自律システム運用技術 中国 低
43. 先端ロボット技術 中国 低
44. 宇宙打ち上げシステム 米国 低
これを見て驚くかもしれないが、44分野のうち中国が37分野で首位である。アメリカが首位なのは、半導体に関連した7分野だけであった。そして8つの分野では、中国はテクノロジーを独占している。つまり、世界はこれらの分野では、中国の供給するテクノロジーに全面的に依存しているということである。
各国のランキングと開発状況
中国の圧倒的な優位性は分かったが、ではその他の国々の開発状況はどのようになっているのだろうか?
次のリストは、44の分野のうちもっとも重要と思われる分野におけるトップ10の国々をランク付したものである。このリストを理解するためには、いくつかの用語を知らなければならない。先にそれを説明する。以下である。
・%の表示:
各国のランキングは%で表示されている。これは、調査対象となった各分野の220万の研究論文のうち、それぞれの国が占める割合を%で示したものである。
・技術独占リスク:
首位の国が技術を独占する可能性。研究開発の最先端を担う10の研究機関のうち、首位の国にある研究機関の数。
・主導機関:
その分野のテクノロジーの研究開発を主導する研究機関。
・AUKUSランク:
「AUKUS」とはアメリカ、イギリス、オーストラリアのもっとも近いアングロサクソン同盟のことである。このレポートでは、中国の拡大に対処するためには「AUKUS」が連携しなければならないとし、「AUKUS」諸国の総合的なランキングを示している。
<極超音速の探知、追跡、特性評価>
技術独占リスク:9/10 高
主導機関:北西理工大学(中国)
AUKUSランク合計:2位 18.7%
1. 中国 73.3%
2. アメリカ 14.1%
3. イギリス 4.1%
4. ドイツ 1.0%
5. スイス 1.0%
6. オランダ 0.7%
7. カナダ 0.6%
8. アイルランド 0.6%
<コーティング>
技術独占リスク:8/10 高
主導機関:中国科学アカデミー
AUKUSランク合計 2位 10.2%
1. 中国 58.5%
2. アメリカ 7.3%
3. インド 6.0%
4. 韓国 3.2%
5. イラン 2.8%
6. イギリス 1.8%
7. ドイツ 1.8%
8. トルコ 1.6%
9. カナダ 1.5%
10.シンガポール 1.3%
<自律型水中ロボット>
技術独占リスク:10/10 高
主導機関:ハルビン工科大学(中国)
AUKUSランク合計:2位 14.3%
1. 中国 56.9%
2. アメリカ 9.5%
3. インド 3.3%
4. イギリス 3.0%
5. オランダ 2.9%
6. イラン 2.8%
7. カナダ 2.4%
8. 韓国 2.3%
9. アイスランド 2.1%
10.スペイン 2.1%
<高度海底無線通信>
技術独占リスク:8/10 高
主導機関:キング・アブドラ科学技術大学(サウジ)
AUKUSランク合計;2位 16.2%
1. 中国 44.9%
2. アメリカ 11.0%
3. インド 7.1%
4. サウジ 6.5%
5. イギリス 3.9%
6. 韓国 3.0%
7. カナダ 2.6%
8. パキスタン 2.4%
9. トルコ 2.3%
10.スペイン 1.5%
<ソナーとアコースティクセンサー>
技術独占リスク:9/10 高
主導機関:ハルビン工科大学(中国)
AUKUSランク合計:2位 20.2%
1. 中国 49.6%
2. アメリカ 12.4%
3. イギリス 6.2%
4. インド 3.8%
5. オランダ 2.9%
6. 韓国 2.8%
7. カナダ 2.5%
8. イラン 1.6%
9. 豪州 1.6%
10.スペイン 1.5%
<空気非依存型推進力>
技術独占リスク:5/10 中
主導機関:中国科学院
AUKUSランク合計:2位 14.3%
1. 中国 41.6%
2. アメリカ 11.1%
3. イラン 7.6%
4. インド 4.3%
5. 韓国 3.7%
6. ドイツ 3.3%
7. オランダ 2.7%
8. フランス 2.4%
9. イギリス 2.1%
10.トルコ 1.5%
<自律システム運用技術>
技術独占リスク:3/10 低
主導機関:カリフォルニア大学システム
AUKUSランク合計:1位 29.6%
1. 中国 26.2%
2. アメリカ 21.0%
3. イギリス 5.3%
4. ドイツ 5.1%
5. 韓国 3.5%
6. 豪州 3.2%
7. カナダ 3.1%
8. オランダ 2.9%
9. インド 2.4%
10.スペイン 2.0%
<高度なロボット工学>
技術独占リスク:4/10 低
主導機関:カリフォルニア大学システム
AUKUSランク合計:1位 33.0%
1. 中国 27.9%
2. アメリカ 24.6%
3. イギリス 5.5%
4. オランダ 4.8%
5. 韓国 3.8%
6. ドイツ 3.6%
7. 豪州 2.8%
8. シンガポール 2.5%
9. スイス 2.0%
<量子コンピューティング>
技術独占リスク:8/10 中
主導機関:メリーランド大学
AUKUSランク合計:1位 42.8%
1. アメリカ 33.9%
2. 中国 15.0%
3. イギリス 6.2%
4. ドイツ 5.5%
5. カナダ 4.1%
6. 日本 4.0%
7. スイス 3.3%
8. オランダ 3.0%
9. フランス 2.8%
10.豪州 2.7%
<ポスト量子暗号>
技術独占リスク:4/10 低
主導機関:科学技術大学(中国)
AUKUSランク合計:2位 20.8%
1. 中国 31.0%
2. アメリカ 13.3%
3. イギリス 6.8%
4. ドイツ 4.7%
5. インド 3.7%
6. カナダ 3.7%
7, フランス 2.7%
8. シンガポール 2.5%
9. 日本 2.5%
10.オランダ 2.2%
<量子通信>
技術独占リスク:5/10 低
主導機関:科学技術大学(中国)
AUKUSランク合計:2位 26.4%
1. 中国 31.5%
2. アメリカ 16.7%
3. イギリス 7.7%
4. ドイツ 6.5%
5. オランダ 3.8%
6. オーストリア 3.8%
7. カナダ 3.6%
8. イタリア 3.9%
9. スイス 2.6%
10.日本 2.2%
<量子センサー>
技術独占リスク:2/10 低
主導機関:中国科学アカデミー
AUKUSランク合計:1位 30.4%
1. アメリカ 23.7%
2. 中国 23.3%
3. ドイツ 7.8%
4. 日本 4.3%
5. イギリス 4.3%
6. インド 3.9&
7. スイス 2.7%
8. イタリア 2.7%
9. フランス 2.6%
10.オランダ 2.5%
<ドローン、群ロボット、協働ロボット>
技術独占リスク:5/10 中
主導機関:北翔大学(中国)
AUKUSランク合計:2位 16.9%
1. 中国 36.1%
2. アメリカ 10.3%
3. イタリア 6.1%
4. インド 5.1%
5. イギリス 4.6%
6. イラン 2.6%
7. トルコ 2.4%
8. ドイツ 2.1%
9. 豪州 2.8%
10.スペイン 1.9%
<人工知能、アルゴリズムとハードウェアアクセラレータ>
技術独占リスク:7/10 中
主導機関:清華大学(中国)
AUKUSランク合計:2位 19.3%
1. 中国 36.6%
2. アメリカ 13.3%
3. イギリス 4.2%
4. 韓国 4.2%
5. インド 3.5%
6. イラン 3.4%
7. カナダ 3.0%
8. サウジ 2.9%
9. シンガポール 2.5%
10.台湾 2.5%
<高度なデータ分析>
技術独占リスク:8/10 中
主導機関:中国科学院
AUKUSランク合計:2位 23.0%
1. 中国 31.2%
2. アメリカ 15.4%
3. インド 6.0%
4. イギリス 4.3%
5. イタリア 3.9%
6. 豪州 3.3%
7. ドイツ 3.1%
8. スペイン 2.9%
9. カナダ 2.5%
10.フランス 2.1%
<機械学習(ニューラルネットワークとディープラーニングを含む)>
技術独占リスク:7/10 低
主導機関:カリフォルニア大学システム
AUKUSランク合計:2位 24.5%
1. 中国 33.2%
2. アメリカ 17.9%
3. インド 4.9%
4. イギリス 3.9%
5. 韓国 3.3%
6. ドイツ 2.8%
8. 豪州 2.7%
8. イラン 2.5%
10.カナダ 2.5%
11.イタリア 2.0%
<高度集積回路設計と製造>
技術独占リスク:4/10 低
AUKUSランク合計:1位 28.4%
主導機関:カリフォルニア大学システム
1. アメリカ 24.2%
2. 中国 21.2%
3. インド 7.2%
4. ドイツ 4.5%
5. イタリア 3.6%
6. 韓国 3.5%
7. 日本 3.1%
8. イギリス 3.0%
9. 台湾 2.7%
10.スペイン 2.6%
<自然言語処理>
技術独占リスク:5/10 低
主導機関:グーグル(米国部門)
AUKUSランク合計:1位 32.9%
1. アメリカ 25.7%
2. 中国 23.6%
3. インド 5.7%
4. イギリス 4.6%
5. 韓国 3.4%
6. ドイツ 2.6%
7. 豪州 2.5%
8. カナダ 2.4%
9. スペイン 2.2%
10.イタリア 2.2%
<サイバーセキュリティ技術>
技術独占リスク:5/10 低
主導機関:ニューサウスウェールズ大学(豪州)
AUKUSランク合計;1位 27.8%
1. 中国 22.3%
2. アメリカ 16.8%
3. インド 7.7%
4. 豪州 5.7%
5. イギリス 5.3%
6. サウジ 3.3%
7. カナダ 3.2%
8. イタリア 2.8%
9. 韓国 2.7%
10.パキスタン 2.3%
<敵対的AIリバースエンジニアリング>
技術独占リスク:7/10 低
主導機関:カリフォルニア大学システム
AUKUSランク合計:位 33.7%
1. 中国 30.9%
2. アメリカ 25.1%
3. 豪州 5.0%
4. インド 4.3%
5. イギリス 3.5%
6. 韓国 3.5%
7. ドイツ 3.1%
8. カナダ 2.9%
9. イタリア 2.1%
10.シンガポール 2.0%
<極超音速の探知、追跡、特性評価>
技術独占リスク:9/10 高
主導機関:北西理工大学(中国)
AUKUSランク合計:2位 18.7%
1. 中国 73.3%
2. アメリカ 14.1%
3. イギリス 4.1%
4. ドイツ 1.0%
5. スイス 1.0%
6. イタリア 0.7%
7. 日本 0.6%
<先進航空機エンジン(極超音速を含む)>
技術独占リスク:7/10 中
主導機関:国防科技大学(中国)
AUKUSランク合計:2位 17.2%
1. 中国 48.5%
2. アメリカ 11.7%
3. インド 7.0%
4. イギリス 3.9%
5. イラン 3.6%
6. イタリア 2.5%
7. 日本 2.2%
8. ドイツ 2.2%
9. ロシア 2.1%
10.シンガポール 2.1%
<電子戦技術>
技術独占リスク:9/10 高
主導機関:国防科技大学(中国)
AUKUSランク合計:2位 19.9%
1. 中国 46.5%
2. アメリカ 14.3%
3. インド 3.9%
4. 韓国 3.5%
5. イタリア 3.3%
6. イギリス 3.3%
7. カナダ 2.8%
8. 豪州 2.3%
8. ドイツ 2.0%
10.スペイン 1.4%
<指向性エネルギー技術(レーザーなど)>
技術独占リスク:7/10 中
主導機関:北西理工大学(中国)
AUKUSランク合計:2位 26.3%
1. 中国 39.1%
2. アメリカ 19.1%
3. 韓国 5.9%
4. イギリス 5.3%
5. カナダ 2.8%
6. シンガポール 2.4%
7. アイルランド 2.4%
8. 豪州 1.9%
9. ドイツ 1.8%
このリストから分かること
簡略化したが、これがリストの概要である。中国の躍進がいかに凄まじいものであるのか理解できたのではなかろうか?
先端的半導体の製造に出遅れ、不動産バブルの崩壊から長期的な停滞が決まったかのようなイメージは、中国崩壊を密かに願う日本の主要メディアが作り上げた都合のよいイメージであるように思う。
日本は過去30年間、自分たちに都合のよい中国崩壊論のイメージを信じ、現実の中国を直視することをしなかった。今回も同じ過ちは犯してはならないだろう。現実の中国をはっきりと直視し、対応して行かねばならないだろう。
このリストからは、次の3つのことが明らかになる。
<1. 中国のテクノロジーの製品化>
このリストで分かるように、中国は先端的テクノロジーで圧倒的な地位を築いている。どんなにがんばっても将来この地位が覆ることはないだろう。
おそらくこれから、いま開発されている先端的テクノロジーをベースにしたまったく新しいコンセプトの商業用製品群が登場し、世界市場を席巻する可能性がある。1990年代にPCとインターネットが登場し、2000年代にスマホやタブレットが登場して世界が変わったように、これからは中国の最先端テクノロジーをベースにした製品群が登場し、世界に衝撃を与えるのだろう。
<2. 予想していなかった国々の躍進>
このリストのトップ10には、サウジアラビア、イラン、そしてパキスタンのような国々が入っていることに驚く。これまで先端的テクノロジーの競争では日本と欧米諸国の独壇場であったが、状況は根本的に変化しつつある。多様化と欧米先進国の退潮である。
<3. 影の薄い日本>
そしてこのリストではっきりしているのは、日本の影の薄さである。トップ10を列挙した24分野のうち、日本がランクインしているのは7分野に過ぎない。この状況を逆転するためには、相当な時間と戦略が必要だろう。
このリストは、世界の最先端テクノロジーの研究開発状況を俯瞰した唯一のリストである。このリストからははるかに多くのことが分かるが、それはまた記事を改めて書くことにする。



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