2025-12-30

現代の世界各国

ああ、今年も和平に至らなかったウクライナ戦争…最大のネックはゼレンスキーかもしれない

ああ、今年も和平に至らなかったウクライナ戦争…最大のネックはゼレンスキーかもしれない12月19日、「ウォール・ストリート・ジャーナル」(WSJ)は、「ロシアとウクライナの和平に向けた五つの潜在的障害」という記事を公表した。その五つとは、(1)領土問題、(2)ウクライナのNATO加盟への意欲の放棄、(3)ウクライナ軍の規模、(4)ウクライナにおけるロシア語の地位、(5)ザポリージャ核発電所の管理――である。12月22日に公開されたUnHerdのインタビューで、J・D・ヴァンス副大統領は、「領土の譲歩が交渉の大きな足かせになっている」と語り、紛争に平和的な解決がもたらされる「確信」はないとした。ただ、いずれも和平の最大のネックについて触れていない。それは、ドナルド・トランプ大統領が「詐欺師」と同一視したウォロディミル・ゼレンスキー大統領の存在そのものである。そこで、今回はゼレンスキーのどこが問題なのかを論じたい。繰り返される「不誠実」12月9日に公開されたPoliticoのインタビューで、「ウクライナは選挙を行う時期だと思いますか?」との問いに、ドナルド・トランプ大統領はつぎのように答えた...
現代の欧州

ウクライナでロシアに敗れたNATO諸国では経済が破綻、国民の怒りは爆発寸前

ウクライナでロシアに敗れたNATO諸国では経済が破綻、国民の怒りは爆発寸前 日米欧のトライアングルはロシアに戦争を仕掛けて敗北、経済は破綻しつつある。特に状況が悪いのはロシア産の天然ガスを米英に断たれたヨーロッパだが、そのヨーロッパの「指導層」はそうした米英主導の政策を受け入れてきた。それに対する一般国民の怒りは膨らのでいる。そうした怒りのひとつの結果が11月18日にデンマークで出た。 この日、デンマークでは地方選挙が実施されたのだが、メッテ・フレデリクセン首相の社会民主党のほかベンスタや保守党は大きく議席を減らしている。逆に増えたのは現政権の政策に反対している社会主義人民党、DPP(デンマーク国民党)、自由同盟。新しく登場したデンマーク民主党も善戦した。社会民主党はコペンハーゲンを含む主要都市で市長のポストを失っている。フレデリクセン政権が国民の生活を犠牲にして軍事予算を増やし、ウクライナでの戦争に資金を投入していることを国民は怒っているのだ。 こうした政策はイギリス、ドイツ、フランスを含むヨーロッパ諸国で推進され、いずれの国でも庶民は怒っている。EUでは域内の農業を破壊するような政...
現代の米国

ナイジェリアを攻撃したトランプ大統領はネオコンの戦争から抜け出せるのか

ナイジェリアを攻撃したトランプ大統領はネオコンの戦争から抜け出せるのか ドナルド・トランプ米大統領は12月25日、世界有数の産油国であるナイジェリアの北西部をアメリカ軍が攻撃したと発表した。この地域にいるダーイッシュ(ISIS、ISIL、ISなどとも表記)がキリスト教徒を殺害しているからだというが、シリアやイスラエルでアメリカに支援された武装勢力がキリスト教徒を殺害していることをトランプは気にしていないようだ。つまり、キリスト教徒云々という話は戯言だ。 そうした殺害を実行する一方、トランプ政権は確認石油埋蔵量が世界最大と言われているベネズエラに対して軍事的な圧力を加えている。トランプによると、ベネズエラの石油は全てアメリカのものだというが、中国はベネズエラの石油産業に多額の投資をしている。 11月16日にアメリカ海軍の空母ジェラルド・R・フォードが5隻の艦船を伴ってカリブ海へ入ったものの、10月下旬にはロシアのアヴィアコン・ジトトランス所属のIl-76TD輸送機がベネズエラへ何かを運んでいる。この会社はロシア軍や傭兵会社ワグナーの貨物を輸送したとしてアメリカから「制裁」されていることか...