2025-10

現代の世界各国

カネのためにウクライナ戦争継続を求める欧州指導者たちが躍進させた「チェコのトランプ」

カネのためにウクライナ戦争継続を求める欧州指導者たちが躍進させた「チェコのトランプ」拙稿「ウクライナの来年国家予算案に仰天…8.9兆円もの国防費をたかる気か⁉」に書いたように、ウクライナは海外からの支援なしには来年まで戦争を継続できない。逆に言えば、支援の削減や停止を材料にすれば、ウクライナ側に戦争を停止するよう圧力を加えることができる。しかし、欧州のほとんどの国はウクライナへの支援を継続する方針であり、ウクライナに停戦・和平への圧力をかけていない。だが、チェコの下院選の結果は、ウクライナへの支援がいかに欺瞞(ぎまん)に満ちたものであるかについて、一般国民が理解できることを示している。そう、ハンガリーやスロバキアに次いで、チェコの新政権もウクライナ支援に慎重姿勢をとることが確実になったのである。「チェコのトランプ」が大躍進10月3、4日に実施されたチェコの下院選結果によると、「チェコのトランプ」とも呼ばれる億万長者のアンドレイ・バビシュ(下の写真)が率いる「不満をもつ市民の行動」(ANO)が第一党となった。ウクライナへの軍事援助を削減することが、ほぼ確実となったのである。NYT(ニュー...
現代の世界各国

地下経済の動脈としてのオフショア市場網と資金の出入り口としてのカジノ

地下経済の動脈としてのオフショア市場網と資金の出入り口としてのカジノ アメリカ、西ヨーロッパ、日本はかつて世界経済をリードする「先進国」と呼ばれていたが、最近は経済が衰退、社会は崩壊しつつある。そうした状況を生み出した主な原因は不公正なシステムによって富を一握りの集団に集中させ、貧富の差を拡大させたことだ。富を集中させる新自由主義が導入されると富豪たちは生産活動を軽視、金融取引に傾注するようになった。通貨を崇めるカルトだ。そのカルトの教祖的な存在がフリードリッヒ・ハイエクやミルトン・フリードマンだと言えるだろう。 富豪たちには資産を隠し、移動させる手段がある。そうした手段を提供しているのは金融機関にほかならない。昔から資産を隠すための仕組みとしてタックス・ヘイブンは存在していたが、新自由主義が導入された1970年代にイギリスの金融界が「地下経済の動脈」として作り出したオフショア市場のネットワークは旧来の仕組みに比べて秘密性が高い。管理には信託の仕組みが採用され、沈められた資金の持ち主は信託の管理者が話さない限り特定は難しいと言われている。(Nicholas Shaxson, “Trea...
現代の日本

靖国参拝で公明党に譲歩した高市総裁 結局は中国のコントロール下になり続ける道を選んだ自民党

靖国参拝で公明党に譲歩した高市総裁 結局は中国のコントロール下になり続ける道を選んだ自民党自民党の高市早苗新総裁(写真:代表撮影/ロイター/アフロ)自民党の高市早苗総裁が今年の靖国神社秋季例大祭中の参拝を見送ることが、公明党との連立に関する会談後に判明した。公明党の斉藤鉄夫代表は10月7日、高市氏との会談で、中国、ロシア、北朝鮮が連携を強めるなど日本を取り巻く安全保障環境が厳しくなる中「靖国参拝が外交問題になるべきではない」と伝えたという。うまく言いくるめたものだ。うまいと思う。同様に「うまく公明党を使っている」という意味では、「中国も実にうまい」と思う。その巨大な長期的戦略の下で、日本は対米追随だけでなく対中追随もひたすら続けていることに、自民党は本当に気づいていないのだろうか?◆なぜ公明党は中国でこんなに高く評価されているのか? 自民党をコントロールする「中国と公明党の連携メカニズム」2021年10月27日の論考<日本を中国従属へと導く自公連立――中国は「公明党は最も親中で日本共産党は反中」と位置付け>で、2017年 3月30日に中国共産党の機関紙「人民日報」電子版「人民網」に掲載...
生命科学

あれほどの「信頼を得ていた」進化論だったのに…「優秀な生物学者だった」オーウェンの理論が、すっかり忘れ去られてしまった、じつに納得のワケ

あれほどの「信頼を得ていた」進化論だったのに…「優秀な生物学者だった」オーウェンの理論が、すっかり忘れ去られてしまった、じつに納得のワケ古代の爬虫類のあるグループを指して「恐竜」という名を与えたことで有名なリチャード・オーウェンは、独自の理論を展開し、広く知られ、支持を集めていた進化論者でした。しかし、『種の起源』が出版されると、すさまじい賛否の論議が沸き起こり、その中で、オーウェンの理論は次第に忘れ去られていきました。今回の「一番簡単な進化の講義」は、オーウェンの理論の特徴を検証しつつ、やがて『種の起源』の影に隠れていった理由を考えてみます。   *   進化理論といえばダーウィンが有名だが、じつはダーウィンの進化理論に匹敵するほど高い評価を受け、人々のあいだでも信用されていた進化理論が存在したことは、あまり知られていない。それは、ダーウィンの『種の起源』より11年前に発表されたリチャード・オーウェン(1804~1892)の進化理論である。オーウェンはイギリスの解剖学者で、一時はイギリス科学界の頂点に君臨していた非常に優秀な科学者だった。爬虫類のなかに恐竜というグループを見出し、その...
現代の日本

「高市総裁」誕生にリベラルもフェミニストも激昂。自陣営の主義とは異なる女性の活躍を認めぬ“多様性”に逆行する噴飯モノの理念

「高市総裁」誕生にリベラルもフェミニストも激昂。自陣営の主義とは異なる女性の活躍を認めぬ“多様性”に逆行する噴飯モノの理念結党70年という自民党節目の年に初の女性総裁となり、日本憲政史上でついに「ガラスの天井」を破ることがほぼ確実視される高市早苗氏。しかしこれまで「男尊女卑の打破」を掲げていた勢力は、女性首相の誕生にむしろ嫌悪感をあらわにするような反応を見せています。そこにはどのような「思惑」があるのでしょうか。今回のメルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』では、フェミニズム勢の「理念と現実のねじれ」を指摘。さらにジェンダーギャップ指数の「恣意的な使われ方」を白日の下に晒しています。※本記事のタイトルはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:【日本】日本初の女性総理誕生で露呈するフェミニストの欺瞞日本初の女性総理誕生で露呈するフェミニストの欺瞞●ガラスの天井を破った高市氏 「ジェンダー平等が後退」の懸念も10月4日、自民党の総裁選挙で高市早苗氏が選ばれ、日本初の女性総理誕生の可能性が高まってきました。これに対して、予想されたことではありますが、リベラルメ...
現代の世界各国

リベラル世界体制の終わり

リベラル世界体制の終わり2025年10月8日   田中 宇戦後の英米覇権の根幹にあった「リベラル世界体制」が終わりつつある感じが強まっている。米国は、リベラルな民主党が(おそらく諜報界の謀略の結果として)極左化しており、極左をテロ組織として退治する極右のトランプが民主党を弱体化する流れが決定的だ。(トランプの左翼退治)西欧の英仏独でも、リベラルエリート(中道左右)の政権が崩壊している。日本も極右な高市早苗が首相になり、自民党のリベラル派は弱まった。中共も、トウ小平が敷いた集団指導体制(党内リベラル)から習近平の個人独裁への転換が完了した。ロシアもウクライナ開戦後、欧米かぶれのリベラル派が急減し、プーチンの民族主義と非米化戦略が席巻している。印度も、ヒンドゥー民族主義(イスラム敵視な極右)のモディが台頭し、リベラルな国民会議派は弱小に転落した。米国側も非米側もリベラル政体がどんどん弱まり、復権のメドがない。(続く英欧潰し)リベラルは、米ソ冷戦における西側諸国(資本主義圏)の政治体制であり、冷戦後は世界的な体制となった。冷戦後、ロシアや中国もリベラル方向を標榜するようになった(中共の経済リ...
日本の文化

神無月とは?何月のこと?出雲大社に集まる神在月の由来や議題、行事など

神無月とは?何月のこと?出雲大社に集まる神在月の由来や議題、行事など神無月という言葉を耳にしたことがあるとは思いますが、その意味まで知っている方は少ないのではないでしょうか?神無月ともうひとつ神在月もあります。「無」と「有」で正反対ですね。神無月と神在月とは?何月のことなのか?、出雲大社と関係があります。その由来や現在行われている行事についてもご紹介します。神無月とは?何月のこと?全国の神様が出雲大社に集合する月神無月は10月のことを言います。その意味は、10月に全国の神々が出雲大社に集合してしまうため、出雲大社以外の各神社では、神様がいなくなってしまいます。そういう意味から「神無月」と言われるようになりました。これが一般的に伝承されている由来のひとつです。なぜ神様が出雲神社に集まるのか?神在月の由来なぜ出雲大社に神様が全員集まるのかというと、出雲大社の祭神であるオオクニヌシノミコト(大国主命)が、自分の子供たちを全国に置き、各地を護らせているからです。それが年に1回、その子供たちと他の神々も呼び寄せて、来年の重要事項を話し合う時期が設けられました。それが10月なのです。そのため、出雲...
現代の日本

マスコミの偏向・ウソ報道してきた証・・高市総裁の取材前、「支持率下げてやる」発言 時事通信が謝罪

高市総裁の取材前、「支持率下げてやる」発言 時事通信が謝罪公明党の斉藤鉄夫代表との会談後、取材に応じる自民党の高市早苗総裁=2025年10月7日午後5時38分、東京・永田町、岩下毅撮影 自民党の高市早苗総裁への「囲み取材」を待っていた報道陣の一部が「支持率下げてやる」などと発言したとされる動画が、X(旧ツイッター)などのSNS上で拡散された。日本テレビがインターネット上で生中継する中で、報道陣の声をマイクが拾ったとみられる。時事通信社は9日、この発言が自社の男性写真記者であることを認め、「報道の公正性、中立性に疑念を抱かせる結果を招いた」として厳重注意したと発表した。【写真】公明党の斉藤鉄夫代表との会談後、取材に応じる自民党の高市早苗総裁=2025年10月7日午後5時28分、東京・永田町、岩下毅撮影  自民党本部で7日夕、朝日新聞を含めた報道各社は、高市氏が公明党執行部との会談を終えて取材対応のために姿を見せるのを待っていた。  会談は当初の予定時間から長引いていたという。この動画では、高市氏がまだ現れないことを知った一部の報道陣から、笑い声とともに「えー、ひどい」「支持率下げてやる」...
現代の中国

中国建国記念日「国慶節」祝賀と、毛沢東没後に時間を逆行して強調される「抗日戦争勝利記念式典」の比較

中国建国記念日「国慶節」祝賀と、毛沢東没後に時間を逆行して強調される「抗日戦争勝利記念式典」の比較1949年10月1日を建国記念日と指定した中国の「国慶節」(写真:ロイター/アフロ)今年もまた中国の「国慶節大型連休」がやってきた。日本では「国慶節」と聞くと「日本への観光客数」を連鎖反応的に思い浮かべるようだが、この日は中国の建国記念日だ。1949年10月1日に、毛沢東が天安門楼閣で「中華人民共和国(現在の中国)の誕生」を宣言した日を以て「建国記念日」とし、「国慶節」と称している。毛沢東時代は国慶節だけを祝賀し、抗日戦争勝利日など祝ったこともないのに、1995年に江沢民が「抗日戦争・反ファシスト戦争勝利記念日」を全国規模で始めてからは、国家全体として、突如「抗日戦争勝利」が前面に出るようになった。本稿では、1945年の抗日戦争勝利が、時間と逆行して強調されていく様を、国慶節と比較して考察する。◆中国建国以来の国慶節祝賀式典と抗日戦争勝利式典の推移いま習近平政権が何をやっているのかを視覚化するために、図表1に共産中国建国以降の国慶節祝賀式典と抗日戦争勝利式典の一覧表をまとめてみた。図表1:...
現代の欧州

続く英欧潰し

続く英欧潰し2025年10月2日   田中 宇トランプ米大統領が9月23日、ウクライナとロシアを和解させる従来の姿勢を豹変し、好戦的な姿勢をとり始めた。トランプは「ウクライナは、EUから支援してもらえば(負けている戦争を挽回して)ロシアから全ての領土を奪還できる」とか「NATO諸国は、露軍機が侵犯してきたら(たとえそれが先日のポーランドの事態のようにNATO・ウクライナ側の偽旗作戦だった可能性があっても)どんどん迎撃しなきゃダメだ」「ロシアは経済が崩壊寸前だ。表向きだけ強そうに見せている"張り子の虎"だ」といった発言を連発した。(Trump Says NATO Should Shoot Down Jets That Breach NATO Airspace)(Trump Claims Ukraine Can Retake All Territory Captured by Russia, May Be Able to ‘Go Further’)突然の姿勢転換に、米露双方の分析者たちは説明に苦労していたが、裏を知っていれば簡単な話だ。米覇権放棄と多極化をこっそり推進する隠れ多極派のトラン...
日本の歴史

戦前の体制を肯定する人びとが米国に隷属しているのは必然 

戦前の体制を肯定する人びとが米国に隷属しているのは必然 日本で「極右」を装っている人びとは第2次世界大戦で敗北する前における日本の在り方を肯定すると同時に、アメリカに従属している。これは矛盾だと主張する人がいるのだが、そうした人は戦前の日本がアメリカから自立していたと考えているのだろうか。本ブログで繰り返し書いてきたように、明治維新以降、日本の天皇制官僚構造は天皇を神と崇めるカルトであると同時に、アングロ・サクソン勢力の影響下にあったのだ。 明治維新によって徳川体制から明治体制へ移行した。1867年に「大政奉還」する前からイギリスの武器/麻薬承認であるジャーディン・マセソンが日本で暗躍していた。 この会社は中国(清)の茶や絹をイギリスへ運び、インドで仕入れたアヘンを中国へ持ち込んむという商売をして大儲けしていた。19世紀に麻薬取引を支配していたのは同社と「東方のロスチャイルド」ことサッスーン家だ。 麻薬取引を中国に受け入れさせるために行われたのが第1次アヘン戦争(1839年9月から42年8月)と第2次アヘン戦争(1856年10月から60年10月)。この戦争をビクトリア女王にさせたのは反...
日本の文化

寒露とは?2025年はいつからいつまで?この時期の旬の食べ物について – 二十四節気

寒露とは?2025年はいつからいつまで?この時期の旬の食べ物について - 二十四節気二十四節気の一つ「寒露」は漢字で見ると、寒そうで朝晩が朝露がでるほど冷たいというイメージができます。そのイメージは正解です。寒露とはどういう意味なのか?2025年はいつからいつまでを指すのか?寒露の時期の食べ物、七十二候についてご紹介します。寒露とは?二十四節気の一つ「寒露」とは、秋が深まり紅葉も色が濃くなり、朝露が冷たい頃を言います。読み方は「かんろ」。丁度、北国のナナカマドが真っ赤な実をつける頃です。朝晩の露の冷たさに身が引き締まりますね。雁などの渡り鳥が北から渡ってくるのもこの時期です。その年に初めて到来する雁のことを「初雁(はつかり)」と言います。スポンサーリンク寒露2025年はいつからいつまで?2025年寒露はいつから?2025年10月8日(水)から2025年寒露はいつまで?2025年10月22日(水)まで(霜降の前日まで)寒露の太陽黄経195度毎年10月8日頃から寒露と言います(10/8~10/22頃)。2025年は10月8日(水)から。この日から霜降(10月24日)の前日までを寒露と言いま...
現代の日本

米国防総省の戦略に従って戦争の準備を進めている日本に右翼キャラの首相誕生へ

米国防総省の戦略に従って戦争の準備を進めている日本に右翼キャラの首相誕生へ 与党の新たな総裁が決まったようだ。この人物に限らず、著名人にはさまざまなタグがつけられているのだが、それは所詮「キャラ付け」にすぎない。自分自身の価値観を持ち、自分で調査し、物事を考え、判断するような人物は排除され、有力な政治家にはなれないだろう。いわゆる「首なし鶏」だ。 本ブログでは繰り返し書いてきたように、日本は中国やロシアと戦争をする準備を整えてきた。経済界は中国やロシアとの関係を維持したいようだが、アメリカ政府はそうしたことをやめるよう、圧力をかけてきた。 アメリカ大統領だったリチャード・ニクソンは1972年2月に中国を訪問して中国共産党中央委員会の毛沢東主席と会談、米中両国は友好的な関係を築くことになる。両国の国交が樹立されるのは1979年1月だ。 第2次世界大戦後、ハリー・トルーマン政権は蒋介石に中国を支配させようと考え、20億ドルを提供しただけでなく、軍事顧問団も派遣していた。ソ連ヨシフ・スターリンも蒋介石体制の樹立を容認している。当時の戦力を比較すると、国民党軍は200万人の正規軍を含め、総兵力...
現代の日本

自民総裁選財務省の挫折

自民総裁選財務省の挫折自民党が党首選を実施して新しい党首に高市早苗議員を選出した。選挙の開票結果は以下の通り。1回目投票結果      議員票   党員票   合計高市早苗   64   119  183小泉進次郎  80    84  164林 芳正   72    62  134小林鷹之   44    15   59茂木敏充   34    15   49決選投票      議員票 都道府県票   合計高市早苗  149    36  185小泉進次郎 145    11  156選挙の結果、高市早苗氏が自民党の新しい党首に選出された。自民党が女性の党首を選出するのは初めて。7月20日の参院選結果を受けて石破茂首相が辞意表明に追い込まれた。新しい首相を選出する臨時国会は10月中旬に召集される見通し。参院選終了から新政権発足までに3ヵ月の時間を要した。極めて長時間の政治空白が生じた。国民生活が脇に置かれての自民党内のお祭り騒ぎが繰り広げられた。振り返れば昨年10月1日の石破内閣発足から1年の時間が流れたが政策は何一つ前に進んでいない。昨年10月総選挙での最大争点は物価高対策だった。...
現代の日本

「古~い自民党」を見せつけた総裁選 総理の靖国神社参拝なら自公連立は解消か?

「古~い自民党」を見せつけた総裁選 総理の靖国神社参拝なら自公連立は解消か?自民党総裁の椅子に座る高市早苗新総裁(写真:代表撮影/ロイター/アフロ)自民党の総裁選なのに、必死になって国民に呼びかける5人の立候補者たちの姿は、主張がどうであれ、「われこそは」という必死さが美しかった。中国の選挙と違って、民主主義は良いものだと実感させられた。しかし選挙当日の終盤、決選投票に入ったとき、結局のところ麻生派閥がものを言い、昔ながらの「ボス」の一声で議員票が一気に動いた姿に深い失望を覚える。「古い自民党」から「解党的な出直し」をするのではなかったのか。もちろん、期待されていた小泉氏の決選投票前でのスピーチはお粗末だったことは否めない。「解党的出直し」どころか「党内融和」を強調するばかりで、政策さえ口にしなかった。これではダメだと思ったので、高市氏に票が流れたのは理解できないわけではない。しかし総裁選の直前になって地方党員票が高市氏に有利だと分かった瞬間、「決戦投票になったら獲得票の多い方に投票しろ」という麻生氏の号令が決定打になったのを否定することはできないだろう。案の定、「麻生氏へのお礼」に、...
現代の日本

「高市新総裁」無責任極まるの各紙社説       中国ですら高市「有利」と報道。それでも“ステマ騒動”浮上の進次郎「優勢」を伝える国内メディアと小泉支持を変えぬ自民党の“国民乖離”

「高市新総裁」無責任極まるの各紙社説 4日の「高市早苗自民党新総裁」選出を受けて、各紙は5日付で一斉に社説を掲載しました。ここでは高市氏への評価ではなく、別の点で各紙に共通する問題点を指摘します(「読売」「産経」「日経」は論評の対象外)。 自民党総裁選を振り返って各紙の社説はこう述べています。 朝日新聞「党への信頼を失墜させた裏金問題の実態解明や企業・団体献金の見直しは、ほぼ話題にならなかった。国の将来像や針路をめぐる発言も乏しかった」 毎日新聞「自民への不信は根深く、若者や現役世代などの離反も顕著となっている。参院選大敗の総括で「解党的出直し」を打ち出しながら、総裁選での論戦は低調だった」 東京新聞「総裁選を振り返ると、「政治とカネ」問題を巡る危機感の欠如や、新総裁選びを巡る派閥政治や長老支配は相変わらずで、12日間にわたる総裁選で政治空白は2カ月半に及んだ」 琉球新報「5人が立候補した総裁選だったが、候補者の主張に差異がなく、本質的な政策論戦は深まらなかった。…企業・団体献金も存続で一致した」 沖縄タイムス「それにしても今回の総裁選は何だったのか。…突っ込んだ議論はなく、結局は自民...
日本の文化

十五夜とは?2025年はいつ?お月見の風習、お供えする理由や食べ物について

十五夜とは?2025年はいつ?お月見の風習、お供えする理由や食べ物について美しい秋の名月である十五夜(中秋の名月)が、毎年9月中頃に見られます(たまに10月にずれることもあり)。十五夜とは?2025年の十五夜はいつなのか?お月見の風習はいつから始まったのか?お供えをする理由やお供えもの、食べ物などについても紹介します。十五夜(中秋の名月)とは?十五夜とは、1年で最も月がきれいな夜のことです。昔の暦では太陰暦を採用していたため、8月15日(今の9月中旬)が満月にあたることから「十五夜(じゅうごや)」と呼ばれていました。大きな満月は「中秋の名月」と呼ばれ、お団子やすすきなどお供え物をしてお月見をします。中秋の名月の意味昔は7月〜9月が秋で、8月は秋の真ん中にあたることから「中秋(ちゅうしゅう)」と呼ばれていました。この頃の月がとても綺麗なことから「中秋の名月」と呼ばれるようになっています。月の形と呼び名昔の暦では月の満ち欠けを一月(ひとつき)とする太陰暦を採用していました。満月から満月までを1ヶ月と数えていたため、毎月15日の夜はほとんどの日が満月でした。1日の月の呼び名:新月(朔:さく)...
現代の世界各国

GDPの幻想:経済成長が意味を失っている理由

GDPの幻想:経済成長が意味を失っている理由政治家たちはGDPの伸びを好景気の証として称賛する。しかし、「成長」が食料品、ガソリン、光熱費の増加を意味するだけなら、私たちは本当に豊かになるのだろうか?GDPが幻想である理由、そして「経済」の現実があなたに当てはまらない理由をここで解説する。子供の頃、幻想は素晴らしいものでした。テレビでデビッド・カッパーフィールドが観客を騙すのを見るのは、素晴らしく、魔法のようでした。しかし、年を重ねるにつれて、幻想には実際には2種類あることに気づきます。1つは魔法のように素晴らしい幻想。もう1つは、本当に大切なものから私たちの注意を逸らすための、一種の詐欺です。今日は政治的な話はしません。ただ、私が記憶している限り、歴代大統領の政権は皆、国の国内総生産(GDP)こそが経済全体の健全性を評価する上で最も重要な指標だと主張してきました。つまり、GDPが高ければ高いほど、ホワイトハウスは経済状況が良いと評価するのです。もちろん、これは彼ら自身の政策と決定のおかげです。でも、それは本当でしょうか?今日はGDPの概念について探り、この数字があなたにとってどれほど...
現代の世界各国

NS1とNS2が爆破されてから3年後の欧州では経済が崩壊、生活も破綻

NS1とNS2が爆破されてから3年後の欧州では経済が崩壊、生活も破綻 ロシアからドイツへ天然ガスをバルト海経由で輸送するために建設されたパイプライン、「ノードストリーム(NS1)」と「ノードストリーム2(NS2)」が2022年9月26日から27日にかけての間に爆破された。今から3年前の出来事だ。このテロ工作でドイツの製造業は壊滅的な打撃を受け、社会は崩壊しつつある。 爆破の目的はドイツとロシアを結びつけていたパイプラインを破壊することで、ドイツから安価な天然ガスの供給を断ち、ロシアから巨大な天然ガスのマーケットを奪うことで両者を弱体化させることにあったと見られている。 ヨーロッパでは爆破犯はウクライナの治安機関SBU(ウクライナ安全保障庁)のメンバーだと宣伝、首謀者としてセルゲイ・クズネツォフ元大佐を逮捕した。2022年9月にドイツ企業から借りたヨットを利用し、パイプラインに少なくとも4つの遅延起爆装置付き爆発物を仕掛けた7名のグループをクズネツォフが率いたというのだが、このシナリオでは減圧装置など必要な装備を運ぶことすらできず、パイプラインを爆破できない。 調査ジャーナリストの​シー...
現代の日本

対中露戦争に備え、自衛隊の駆逐艦がトマホークの発射能力を獲得するため米国へ

対中露戦争に備え、自衛隊の駆逐艦がトマホークの発射能力を獲得するため米国へ ​自衛隊は離れた場所からの攻撃能力を高めるため、2025年度から27年度にかけてトマホークの取得を予定​。その一環として駆逐艦「ちょうかい」が9月26日にアメリカのサンディエゴへ向かって出航した。改修や乗員訓練を行うためだ。今年度中にトマホークの発射能力を獲得、来年夏頃まで実射試験を実施、乗員を訓練するという。 ​アメリカ国防総省系のシンクタンク「RANDコーポレーション」が2022年4月に発表した報告書によると、GBIRM(地上配備中距離弾道ミサイル)で中国を包囲する計画を彼らは持っている。​日本は国防総省の計画に基づき、GBIRM(地上配備中距離弾道ミサイル)で中国を包囲する計画を進め、自衛隊は2016年に与那国島でミサイル発射施設を建設、19年には奄美大島と宮古島、そして23年には石垣島でも施設を完成させた。 ​2022年10月になると、「日本政府が、米国製の巡航ミサイル『トマホーク』の購入を米政府に打診している」とする報道があった​。亜音速で飛行する巡航ミサイルを日本政府は購入する意向で、アメリカ政府も...