縄文人のこころ ~ 日本人の「三つ子の魂」
縄文人のこころ ~ 日本人の「三つ子の魂」 人類学、宗教学など、様々なアプローチから明かされつつある縄文人の精神は、現代日本人の原型。 ■1.「自然と共生してきた日本文化の原点、日本人の原像」 「北海道・北東北の縄文遺跡群」の世界遺産への登録が内定しました。産経新聞は評価されたポイントをこう紹介しています。 __________ なかでも評価されたのは縄文文化の高い独自性である。世界では、農耕・牧畜が始まって、移動生活から定住生活に移ることが多い。ところが日本では、稲作が伝わる前に縄文人は狩猟や採集生活をしながら定住していた。 豊富な海山の恵みを享受し、三内丸山遺跡ではクリを栽培していたこともわかっている。精神文化を示す祭祀(さいし)遺跡に、漆や天然のアスファルトの使用など高い技術で生活文化をはぐくんだ。障害がありながら成長した人骨も発見され介護を受けていたとみられる。 そうした暮らしはゆるやかに発展しながら1万年以上続いた。自然と共生してきた日本文化の原点、日本人の原像といえよう。 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 近年、縄文文化は考古学だけでなく、文化人類学や宗教学など様々な分野からも研究され...