2023年8月22~24日、南アフリカのヨハネスブルクで「第15回BRICS首脳会議」が開催
議題については、現在、大きく2つの内容が発表されています。
1,8 月 22 日にBRICSが金に裏付けされた新しい通貨の開発、導入を公式発表する。
2,会議のテーマは「BRICSとアフリカ」、BRICS 5カ国とアフリカの経済的な結び付きの強化が目的となる。
この内容について、考察したいと思います。
金に裏付けされたBRICS新通貨の開発、導入
これは、2023年6月に開催されたBRICS外相会議で既に提案されている「BRICS新通貨」の開発に関する公式発表になります。
BRICS新通貨については、世界的に様々な見方が出ていますので、その一部紹介します。
2023年8月8日火曜日の夜遅くの時点で、BRICSへの参加を表明している国々は、既知の世界の石油/ガス埋蔵量の60パーセント(60%)を占めています。少なくともこれは、BRICSが金に裏付けされた新しい通貨を導入すれば、世界の石油販売の60パーセントが米ドル以外の通貨で行われることを意味する。
この新しい通貨の開発に関する公式発表は 8 月 22 日に行われる予定です。この通貨はまだ作成されておらず、まだ利用できません。
しかし、この変化はアメリカにとって、稲妻のように突然やってくるでしょう。
現状では、世界中の石油販売はすべて米ドルでのみ行われています。したがって、石油を必要とする国、または石油を販売する国はすべて、それらの取引をドルでのみ行っています。
つまり、地球上のすべての国は、必要な石油/ガスを購入できるように、中央銀行に現物のドルを保有する必要があります。
新しいBRICS通貨がオンラインになると、世界中で保有されている過剰なドルはすべて米国に戻り始めます。
したがって、私たちの通貨の価値は、他のすべての通貨に対して下落することになります。なぜなら、私たちのドルを誰も欲しがったり、必要としていなかったりするからです。
さて、覚えておいてください、米国はもうほとんど何も製造していません。私たちはすべてのものを輸入しています。
したがって、私たちのドルの価値が外国通貨に対して下落すると、私たちの通貨の価値が他国の通貨と比べてますます低くなるため、私たちが買うものの価格は完全に高騰します。
ここ米国では、崩壊直前のワイマール共和国に匹敵するかもしれないハイパーインフレが起こるだろう。
今夜の時点で、BRICSへの参加を予定している国は次のとおりです。
BRICSへの参加を希望している国
アルジェリア
アルゼンチン
バングラデシュ
バーレーン
ベラルーシ
ボリビア
ベネズエラ
ベトナム
ギニア
ギリシャ
ホンジュラス
エジプト
インドネシア
イラン
キューバ
クウェート
モロッコ
メキシコ
ナイジェリア
UAE
タジキスタン
タイ
チュニジア
トルコ
シリア
サウジアラビア
エチオピア
これが実現され、新しいBRICS通貨で石油の販売が始まると、米国は経済的に崩壊し、それを止めることはできません。
世界大戦の匂いがする。。。。
日本国内では、概ね否定的な見方が多いようです。
或いは、ロシア、プーチンを一方的に非難する記事もあります。
現在の世界情勢を俯瞰すれば、日本国内の否定的な見方は、残念ながら、外れるとしか思えません。
歴史は進み、基軸通貨としての米国ドルは崩壊、新たな国際決済システムが生まれると思います。
また、今までのように、1国が覇権を握り、基軸通貨を牛耳るようなことはなく、世界各国が民族自決、多極化の道を進むと思います。
会議テーマ「BRICSとアフリカ」、BRICS 5カ国とアフリカの経済的な結び付きの強化
日本からは、アフリカの国々の実態がなかなか見えません。
各々の国が独立し、民族自決の道を歩みながら発展しているかのように思っていますが、現実は違います。
米国やかつての植民地支配国であったフランス、イギリス、そしてドイツは、アフリカ大陸を本質的に自分たちの市場であり資源基地であるとみなしており、自分たちの経済的支配力と政治的影響力を守ろうとしています。
軍事的に、経済的に、或いは傀儡政権を使って政治的に、今までの植民地と同様に支配しているのが実態です。
これに対して以下のような報道が参考になります。
このような中で開催される、「第15回BRICS首脳会議」を経て、BRICSを中心とした、グローバルサウス諸国が、欧米、G7諸国を軍事的に、経済的に、政治的にも凌駕する可能性の方が高いと言わざるを得ません。
【ヨハネスブルク=AFP時事】南アフリカ政府は7日、ヨハネスブルクで22〜24日に開かれる新興5カ国(BRICS)首脳会議について、5カ国とアフリカの経済的な結び付きを強化することが目的となると発表した。会議のテーマは「BRICSとアフリカ」だと打ち出している。
アフリカ大陸は現在「欧米」対「中ロ」で影響力を競い合う新たな外交戦の舞台となっている。以前から存在した天然資源の争奪戦に加え、ロシアによるウクライナ侵略後は世界を二分する陣営のどちらに付くかアフリカ各国は選択を迫られる立場に追い込まれた。
南アのパンドール国際関係・協力相(外相)は7日、首脳会議について記者会見し「アフリカとの協力がBRICSにも利益をもたらすと南アは確信しており、首脳会議の議論の主題にもそれを反映させる」と強調。会議に合わせアフリカ各国の首脳をヨハネスブルクに招く構えだ。
BRICSはそもそも欧米が支配する世界経済への対抗軸として構想された。パンドール氏は、欧米の企業からは敬遠されがちなアフリカ大陸各地での投資をどう促進できるか首脳会議で話し合うと訴えた。
首脳会議出席のため中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席、ブラジルのルラ大統領、インドのモディ首相が南ア入りする。ウクライナからの子供連れ去りで国際刑事裁判所(ICC)から逮捕状が出ているロシアのプーチン大統領は対面での出席を見送り、オンラインで参加する。代理でラブロフ外相が南アを訪れる。
一方、フランスのマクロン大統領がBRICS首脳会議への参加に関心を示していると報じられた。しかし、パンドール氏は「招待状は出していない」と述べ、出席を否定した。
ロシアは、ナイジェリア、アルジェリア、南アフリカといったアフリカの中の大国群が、自国周辺の地域を安定化する「極」として機能することを望んでいる。ロシアは、ナイジェリアが今のような米国覇権に従う国でなく、対米自立した国になってもらいたい。ナイジェリアの??大統領がクーデターで倒され、ニジェールやマリのように米仏と縁を切って親露な国に転換してくれた方がロシアにとって好都合だ。
(ECOWAS vs Niger: Why Russia may attempt coup in Nigeria – Adeyanju warns Tinubu govt)
ロシアはアフリカを非米化している。だが、アフリカの非米化が加速化するには、ロシアの策略だけでは足りない。世界最大の経済大国となった非米側の雄である中国の姿勢や戦略が重要だ。
中国は、ロシアより前からアフリカの非米化、欧米からの自立を支援している。中国とアフリカの定例サミットは2000年からだが、中国とロシアのサミットは2019年からだ。すでに書いたように、ロシアはシリア内戦で成功してアフリカ諸国から頼られるようになってから、中国と似た形式で3年ごとのサミット開催を始めた。
(China and Africa: In It for the Long Haul?)
中国はアフリカとの関係が経済と外交だ。米欧を刺激したくないので、軍事面はあまりやっていない(米欧が批判するジプチの中国軍基地は、アフリカ対策よりも、インド洋の自国船の航路安全確保、海賊対策が中心)。
米国がテロ戦争を自滅させてアフリカの治安を悪化させても、以前の中国はあまり対策できなかった。それだけに、近年ロシアが地元諸国に頼まれてアフリカに軍事面で進出し、米国が破壊した治安をロシアが回復してくれるのは中国にとってありがたい。ロシアのアフリカ進出は、中国にもアフリカにも感謝されている。
(10 Things to Know about the U.S.-China Rivalry in Africa)
アフリカでは全ての国(55)が参加して「アフリカ連合」を作り、アフリカ内部を安定・統合させ、国際政界でアフリカとして統一的な動きをして影響力を増そうとしている。エチオピアにあるアフリカ連合の本部ビルを援助活動として作ったのは中国だ。
多極型世界を望む資本家だったロックフェラーが戦後、ニューヨークに多極型国際組織である国連本部ビルを作って寄贈したように、中国(中共)は、アフリカを多極型世界の極の一つにするためのアフリカ連合の本部ビルを作って寄贈した。
習近平の中共は、衰退している米国覇権体制に替わる、多極型の世界体制を作ろうとしている。アフリカ連合は、国連安保理やG20の中に、自分たちの場所を設けようとしている。
アフリカは極の一つになる。そのことはプーチンも、最近のロシア・アフリカサミットの挨拶の中で宣言した。この件で、ロシアと中国は組んでいる。ロシアのアフリカ進出は、裏で中国と組んで展開している。
(Putin: Africa Becoming Center of Power)
(アフリカの統合)
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