
国民が決断する原発全廃
国民が決断する原発全廃東日本大震災・フクシマ原発事故から14年が経過。東北地方沿岸での巨大地震発生と大津波襲来は警告されていた。本年2月末から3月にかけて岩手県で発生した大規模火災。岩手県大船渡市綾里は深刻な火災被害に見舞われた。この綾里にもう一つの記録が残されている。1896年(明治29年)6月15日に三陸沖を震源とするM8.2~8.5の大地震が発生した。明治三陸地震である。この地震で大津波が発生し、綾里では津波の遡及高が38.2メートルに達した。死者は2万2000人に達したが、そのうち約1万8000人が岩手県の死者だった。古くは平安時代前期の貞観11年5月26日(西暦869年7月9日)に陸奥国東方沖海底を震源とする大地震と大津波が発生している。産業技術総合研究所(産総研)の海溝型地震履歴研究グループは陸域の調査によって宮城県から福島県の海岸付近の平野に広く貞観地震に伴う津波堆積物が分布することを明らかにした。その結果に基づき貞観地震を発生させた断層モデルをシミュレーションで構築。三陸沖で幅100km、長さ200kmの断層が破壊したと推定した。これらの調査結果として産総研研究グループ...