2025-03-07

現代の米国

GWまでに山は動くか?就任100日を迎えるトランプが出す“答え”次第で世界戦争に発展しかねぬウクライナとガザの戦火

GWまでに山は動くか?就任100日を迎えるトランプが出す“答え”次第で世界戦争に発展しかねぬウクライナとガザの戦火ウクライナ戦争の停戦協議ではレアアースの権益を要求し、ガザ紛争の解決策としてアメリカによる同地区の所有とパレスチナ人の移住をぶち上げたトランプ大統領。まさに世界はトランプ氏ひとりに翻弄される状況となっていますが、はたしてこの混乱が収まる日は訪れるのでしょうか。今回のメルマガ『最後の調停官 島田久仁彦の『無敵の交渉・コミュニケーション術』』では元国連紛争調停官の島田さんが、2つの戦争を巡る各国の動きや思惑を詳しく解説。さらにそれぞれの「ディール」の行方次第で起こり得る最悪の事態を予測しています。※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/メルマガ原題:Breakthrough? それともBreak down? ─ 混迷する国際秩序の行方炸裂する「トランプ節」に呆れる世界。混迷する国際秩序の行方「ロシアによるウクライナ侵攻から3年が経ったけれど、誰が本当にウクライナやウクライナ人のことを本気で心配し、寄り添っているのだろう?」「ハマスによるイスラエル急襲と...
現代の米国

「米ウ罵倒会談」の猛激怒は意図したものか、トランプの「真の目的」を読み解いてみる…決してロシア寄りではなかった!

「米ウ罵倒会談」の猛激怒は意図したものか、トランプの「真の目的」を読み解いてみる…決してロシア寄りではなかった!トランプのマッドマン戦略アメリカのトランプ大統領とウクライナのゼレンスキー大統領とのホワイトハウスにおいての会談が決裂した。by Gettyimagesおそらくこの決裂についての一般的なイメージは以下のようなものではないかと推察する。……アメリカがウクライナを支援するために支払った膨大な資金を回収することにこだわっているトランプが、ウクライナの豊富な鉱物資源に目を付けた。トランプが要求したのは、鉱物資源をアメリカに明け渡せという時代錯誤の帝国主義的要求だったが、アメリカの支援を引き入れないとロシアに対抗できないウクライナは、渋々この要求に応じることにした。だが、アメリカに対してウクライナの平和の保障を求めたゼレンスキーに、ロシア寄りのトランプはむしろ背を向ける姿勢を示し、鉱物資源の共同開発の合意が吹っ飛ぶことになった。……実はこれは全く事実ではない。何から何まで間違っていると言ってもいいくらいだ。狂人のふりをして周りを慌てさせ、目指す最終地点に向けて動かしていこうとするトラン...
現代の世界各国

ウクライナ議会はトランプ米大統領の和平イニシアチブを歓迎

ウクライナ議会はトランプ米大統領の和平イニシアチブを歓迎 ​ウクライナ議会は3月3日にロシアとの戦争に関する声明を出した。「ウクライナ国民は世界の誰よりも平和を望んでおり、ドナルド・トランプ大統領の個人的役割と彼の平和維持活動が敵対行為の迅速な停止とウクライナ、ヨーロッパ、そして世界全体の平和達成に決定的な影響を与えると信じている」としている。​トランプ大統領の和平イニシアチブを歓迎しているのだ。 ウクライナにおける大統領の任期は5年である。ウォロディミル・ゼレンスキーが大統領に就任したのは2019年5月なので、24年5月に任期は切れたわけだが、ゼレンスキー政権や後ろ盾の西側諸国は戒厳令を口実にして大統領選挙を実施せず、居座っている。トランプ大統領はゼレンスキーの支持率は一桁だと言っているが、ウクライナ人に支持されていないことは間違いないだろう。ゼレンスキーは大統領に就任した直後、ロシアとの関係修復に前向きの姿勢を見せていたが、和平に向かって歩き出しはしなかった。 国内では不人気のゼレンスキーだが、イギリスやフランスを含むヨーロッパの一部リーダーからは支持され、そのリーダーたちはロシア...