2025-03-02

現代の日本

トヨタ「完全勝利」は目前!日中韓の“EV三国志”を終わらせる戦略変更と全固体電池の威力=勝又壽良

トヨタ「完全勝利」は目前!日中韓の“EV三国志”を終わらせる戦略変更と全固体電池の威力=勝又壽良中国BYDの低価格EVが韓国市場に進出し、「EV三国志」とも言える日中韓の競争が激化している。政府補助金を活用しながらコストを抑えるBYDに対し、トヨタは大衆向けEV戦略を大きく転換。コストダウンを追求しながらもブランド価値を維持する姿勢を見せる。さらに、全固体電池の開発でも先行し、EV市場の覇権争いに挑む。BYDとトヨタの競争が、EVの未来をどう変えていくのだろうか。(『勝又壽良の経済時評』勝又壽良)【関連】夢に終わる韓国「半導体超強大国」戦略。日本から盗めなかったシステム半導体に“世界シェア3%”の壁=勝又壽良プロフィール:勝又壽良(かつまた ひさよし)元『週刊東洋経済』編集長。静岡県出身。横浜市立大学商学部卒。経済学博士。1961年4月、東洋経済新報社編集局入社。週刊東洋経済編集長、取締役編集局長、主幹を経て退社。東海大学教養学部教授、教養学部長を歴任して独立。日中韓の「EV三国志」へ韓国メディアは、日中韓の「EV三国志」が始まると緊張している。中国BYDが、韓国へ2,000万ウオン(...
現代の世界各国

台湾で高まる米国への不信感。帰ってきたトランプが大きく変えた「今日のウクライナは明日の台湾」の意味

台湾で高まる米国への不信感。帰ってきたトランプが大きく変えた「今日のウクライナは明日の台湾」の意味ロシアによるウクライナ侵攻開始以来、各所で語られ続ける「今日のウクライナは明日の台湾」という言説。しかしながらその意味合いはトランプ氏の再登場により大きく変化したとする見立てもあるようです。今回のメルマガ『富坂聰の「目からうろこの中国解説」』では著者の富坂聰さんが、ウクライナの頭越しに米ロ2国間で停戦交渉が進められるという「トランプの衝撃」はウクライナのみにとどまるものではないとして、かように判断する根拠を解説。その上で、変質せざるを得ない日米関係の今後についての予測を記しています。※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:「今日のウクライナは明日の台湾」のロジックが完全に通用しなくなった東アジア日米関係が「台湾有事」だけで成り立つ時代の終焉。変質する「今日のウクライナは明日の台湾」のロジック「今日のウクライナは明日の台湾」3年前、ロシアがウクライナに侵攻すると、台湾の蔡英文総統はすかさずこう発信し欧米や日本からの支持を取り付けた。ロシアとウクライナの問題を中...
現代の米国

アメリカの医療制度は医療とは無関係な利益センターの集合体である

アメリカの医療制度は医療とは無関係な利益センターの集合体であるアメリカの医療制度は医療とは無関係な利益センターの集合体であるポール・クレイグ・ロバーツ私たちは「コロナパンデミック」という作り話から、アメリカの医療制度がいかにひどいかを知りました。それは悪いというより、もっとひどいものです。ひどいものです。アメリカ人の医療制度は、西洋諸国の中で最も高価で、最も効果の低いものなのです。私はこれまで、民間医療は社会主義医療よりも優れているというプロパガンダを聞いてきました。おそらくその通りでしょうが、米国には数十年にわたって民間医療がありません。医療サービスに支払われる価格はメディケアと民間保険会社によって固定されており、請求額よりもはるかに少ない金額です。さらに、価格は民間医療を排除し、医師を「健康維持組織」との雇用関係に強制する形で固定されています。米国では、特に家庭医のレベルで、民間医療が消滅しつつあります。政策として、健康維持組織(企業医療)は、民間医療の医師よりも高い率で償還されます。これにより、民間医療従事者は、HMOに売却し、医療部門からの利益を最大化することを仕事とするMBA...