2025-03-01

現代の世界各国

トランプはゼレンスキーを見限った。首脳会談が鮮明に決裂

トランプはゼレンスキーを見限った。首脳会談が鮮明に決裂~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 「宮崎正弘の国際情勢解題」      令和七年(2025年)3月1日(土曜日)         通巻第8675号 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ トランプはゼレンスキーを見限った。首脳会談が鮮明に決裂   合意文書に署名せず、記者会見はキャンセル************************************* 最初から喧嘩腰で始まったトランプ大統領とゼレンスキー・ウクライナ大統領との首脳会談は緊張した雰囲気につつまれた。バンス副大統領も加わって激論となり、罵倒の応酬、交渉は決裂した。  予測された鉱山開発合意文書には署名せず、予定された記者会見もキャンセル、トランプは「彼は停戦の用意が無い。彼は無礼である。アメリカの支援への感謝の気持ちがないことが分かった」とし、ホワイトハウスを去るゼレンスキーを見送らなかった。 最初から激突は予測されていた。トランプが用意した鉱山開発の利権シェアなどといっても、これはトラン...
現代の欧州

米国とEU:一律25%の関税を課す・ルビオ氏、カラス氏との会談を土壇場でキャンセル・米国はもはやNATOに補助金を出せない・マクロン大統領のホワイトハウス訪問は失敗

米国、EUに一律25%の関税を課すとトランプ大統領このブロックは貿易不均衡を通じてアメリカを弱体化させるために作られたと米国大統領は主張している。ドナルド・トランプ米大統領©Getty Images /Andrew Harnik / スタッフドナルド・トランプ米大統領は、EUはアメリカを弱体化させるために作られたと主張し、EUからのすべての輸入品に25%の関税を課すという新たな警告を発した。トランプ大統領は水曜日、ホワイトハウスで大統領就任2期目の最初の閣議中にこの発言をした。米国とEU間の貿易紛争は、トランプ大統領が貿易不均衡に対処するため幅広い輸入関税を導入する計画を発表して以来、激化している。「正直に言えば、欧州連合は米国を困らせるために結成された。それが目的だ」とトランプ氏は会合で語った。「そして彼らはそれをうまくやってきた。だが今は私が大統領だ」同氏は、政権が「非常に近い将来」にEUからの輸入品に関税を課す計画であることを改めて強調した。「一般的に言えば25%で、自動車やその他のすべてのものに適用される」とトランプ大統領は述べ、EUは「カナダとは異なるケースだ...彼らは本当...
現代の世界各国

形骸化した「G20よ、さようなら」

形骸化した「G20よ、さようなら」~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 「宮崎正弘の国際情勢解題」      令和七年(2025年)2月27日(木曜日)         通巻第8672号  ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 形骸化した「G20よ、さようなら」  アメリカが欠席、G20の意義は稀釈された************************************* G7からオブザーバー格だったロシアがはずされ、ついで中国も遠ざかり、G7はエンジン全開どころか、フェスティバル風な恒例行事になった。 そこで仲間を増やし、国連にかわる中核的機構に押し上げようとしてきたG20も、形骸化が激しく、とくにインド、トルコ、豪の間で意見がまとまることはない。 2月26日、南アフリカのケープタウンで開幕されたG20財務相・中央銀行総裁会議二は、アメリカなど主要国閣僚が欠席した。G20はアメリカ、日本の加えて、フランス、英国、ドイツ、イタリア、カナダのG7.これにEU代表がはいる。そのうえに「新興国11か国(BRICSの...
現代の世界各国

NATO諸国も日本もトランプの世界戦略を理解できていない

NATO諸国も日本もトランプの世界戦略を理解できていない~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 「宮崎正弘の国際情勢解題」      令和七年(2025年)2月26日(水曜日)弐         通巻第8671号  ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~トランプ外交、ラジカルな転換    NATO諸国も日本もトランプの世界戦略を理解できていない************************************* ウクライナへの支援を削減し、停戦へ強引に導こうとするトランプ政権に欧州の政治家らは焦燥を募らせている。なぜ急激な外交の変更がなされ、なぜウクライナへ布兵站をとめるのか。その一端が国連決議で、米国は「侵略者ロシア」という文言に反対した。 トランプの世界観は、以前の言動から予測出来た。過去のトランプ発言が米外交の転換を物語っている。中国問題を優先し、EU、ウクライナ問題は二の次、中露同盟に亀裂を加えることを企図している。日本? トランプの頭に中に日本の役目は入っていない。第一期トランプ政権は共和党の守旧派との...