2025-02-08

現代の米国

地下水の枯渇が迫っている米国の農業は風前の灯で、新たな穀倉地帯が必要

地下水の枯渇が迫っている米国の農業は風前の灯で、新たな穀倉地帯が必要 1月7日から31日にかけての山火事でロサンゼルスは大きな被害を受けた。1月31日の時点で29名が死亡、20万人以上が避難を余儀なくされたという。 その原因として旱魃に強風が重なったからだとされているのだが、その背景にはロサンゼルスの水事情がある。この地域は昔から水不足が深刻で、地下水に頼ってきた。農業の中心地帯では利用可能な地下水が2030年代になくなると推測されている。 アメリカはエネルギー資源と同様、農作物も世界支配の道具として利用してきた。エネルギー資源や農作物をアメリカに依存させることで世界の国々をコントロールしようということだ。さまざまな国で伝統的な食糧生産システムを破壊したのもそのためである。日本の農業も破壊されてきた。 アメリカの食糧生産はグレートプレーンズ(大平原)の地下にあるオガララ帯水層に支えられてきたのだが、その水位が低下している。しかもシェール・ガスやシェール・オイルの開発に伴う水汚染も深刻だ。この帯水層は2050年から70年の間に枯渇する可能性があるとも言われている。アメリカに食糧を依存する...
現代の米国

トランプが暴露した「リベラルデモクラシー」という名のウクライナ支援の無駄使い

トランプが暴露した「リベラルデモクラシー」という名のウクライナ支援の無駄使い対外開発援助の90日間停止命令トランプ大統領は、この大統領令の冒頭部分で、「米国の対外援助業界と官僚機構は、米国の利益に沿うものではなく、多くの場合、米国の価値観とは正反対である」と指摘し、これを改める姿勢を明確にしている。別言すれば、リベラルデモクラシーを世界中に広げれば、世界がより安定し、米国の安全保障に資するという、これまでの米国の外交戦略が米国の利益に必ずしもならないから、これを修正すると言っているのである。そして、トランプは「力による平和」を実現しようとしている(詳しくは、『フォーリン・アフェアーズ』に掲載されたロバート・C・オブライエンの論文「力による平和の復活」を参照)。そのうえで、米国大統領の外交政策と完全に一致しない方法で、米国の対外援助がこれ以上支出されることはないという政策のために、「プログラムの効率性と米国の外交政策との整合性を評価するため、米国の対外開発援助を90日間一時停止する」よう命じている。具体的には、国務長官に就任したマルコ・ルビオまたは彼の指名する人物が行政管理予算局(OMB...
現代の日本

老朽化するインフラ

老朽化するインフラ 埼玉県八潮市の道路陥没事故は、改めてインフラ整備の大切さを考えさせるものとなった。橋やトンネル、道路、河川、上下水道やガスの配管、都市の地下に走っている雨水管等々、見えるものや地中に埋められて見えないものも含めて、この維持管理がいかに大切かを突きつけている。いわゆる箱物に傾斜しがちな自治体も多いなかで、こうした目立たないインフラのメンテナンスや更新こそが重要性を増しており、今回のように大規模陥没して人命まで奪われてからでは遅い。 都市開発がたけなわとなった高度成長の時期に整備したものといっても、それからゆうに50年近くを迎えており、当然劣化が進んでいる。国土交通省の調べでは、2030年までに50年をこえる社会資本の割合は、橋(73万橋)で55%、トンネル(1万2000)で35%、水道管(総延長74万㎞)で21%、下水道管(総延長49万㎞)で16%になるという。地球一周がおよそ4万㎞といわれているので、水道管や下水道管の総延長を考えると、いかに細かく全国津々浦々に張り巡らされているかがわかる。水道管だけで地球の19周分、下水道管で12周分にもなるのだから、車1~2台乗...
日本の文化

針供養の意味や仕方、いつ行われるのか?有名な寺社について

毎年2月8日に行われるのが一般的ですが、神社やその地方によっては12月8日に行われるところもあるそうです。これは2月8日と12月8日を「事八日」と言い、ことを始めたり納めたりする大事な日とされてきました。針供養を通して、道具というものに感謝する日です。大切に使ってきた伝統をとして残して行きたい風習です。針供養の意味や仕方、いつ行われるのか?有名な寺社について針供養という言葉は知っていても、いつどのように供養すればよいのか知らない方も多いと思います。針供養の意味や仕方、いつ行われるのか?また針供養で有名な寺社を紹介します。針供養の意味と仕方針供養とは、古くなった針や折れ曲がった針、錆びてしまった針などを神社に納めて供養し、裁縫の上達を願う日のことを言います。供養の仕方は、役目を終えた針をこんにゃくや豆腐に刺して拝むというものです。ちょっと変わってるでしょう。これは硬いものばかり刺して疲れた針を、こんにゃくなどの柔らかい物に刺して休ませ、供養する意味があります。針供養はいつ行われるの?毎年2月8日に行われるのが一般的ですが、神社やその地方によっては12月8日に行われるところもあるそうです。...