2025-02-05

現代の中国

純粋に「国内で培養された人材だけ」で開発。中国製AI「DeepSeek」は何を証明したのか?

純粋に「国内で培養された人材だけ」で開発。中国製AI「DeepSeek」は何を証明したのか?日本は見誤っている。中国製AI「DeepSeek」の秘めたるパワー今週、世界を騒がせた大きな話題といえば、何といっても中国発の人工知能(AI)モデル「DeepSeek」だろう。技術で先行するアメリカ発のAIに比べて「安価で高性能」だったことがよほどショックだったのか、米半導体大手・エヌビディアの株価を1日で17%も下落させ、1日で時価総額5,890億ドル(約91兆円)を吹き飛ばしてしまった。世界が激しく反応したことで「DeepSeek」を初めて知ったという日本人も少なくなかったはずだ。しかし、本メルマガの読者は、すでに2週間前に「DeepSeek」の高い性能について取り上げてきたので、馴染みのある話題であったはずだ。【関連】「奴らにリードを許すな」トランプも強く警戒。中国がAI技術で“アメリカ最大の脅威”になる日メルマガ読者には復習になるが、少し振り返っておこう。取上げたのは、バイデン政権の対中戦略の目玉としてAIをターゲットに対中輸出規制が行われてきたことを説明する流れのなかだ。中国のAI技術...
現代の米国

マスクから生物兵器の研究に資金を出していると批判されたUSAIDを新政権が調査

マスクから生物兵器の研究に資金を出していると批判されたUSAIDを新政権が調査 ドナルド・トランプ大統領が新たに設置した政府効率化省を率いている​イーロン・マスクは2月3日、USAID(米国国際開発庁)がCOVID-19を含む生物兵器の研究に資金を提供していたと「X」に書き込んだ​。この機関はCIAの工作資金を流す役割を負い、CIAのフロント組織だとも言える。USAIDがエコヘルス同盟へ5300万ドルを注ぎ込んだとする投稿への返信としての書き込みだ。 そのUSAIDから資金を提供されたカリフォルニア大学デービス校のワン・ヘルス研究所は2009年から疫学研究プログラム「​プレディクト​」を始めた。そのパートナーのひとつがエコヘルス同盟。CIAはこのプログラムを利用して世界中の生物学研究施設へ人員を配置する直接的な仕組みを手に入れたとされている。 ​エコヘルス連合はWHO(世界保健機関)へアドバイスする立場にある団体で、NIAID(国立アレルギー感染症研究所)は2014年からコロナウイルスの研究費としてエコヘルス連合へ数百万ドルを提供、NIAIDの上部機関であるNIH(国立衛生研究所)は武...
欧州の歴史

ドイツ戦争責任の終わり?

ドイツ戦争責任の終わり?2025年2月3日   田中 宇ドナルド・トランプの事実上の特使として国際言論を使った攻撃(や実験?)を進めるイーロン・マスクが、ドイツ国民に対し、第二次大戦のナチスの戦争責任にもう拘泥するなと勧める発言を放った。マクスは1月25日、ドイツ東部のハレで開かれた右派政党AfDの集会(4千人参加)に動画をつないで画面参加して演説した。(Elon Musk faces criticism for encouraging Germans to move beyond 'past guilt')マスクは演説で「(ドイツ人は第二次大戦の)歴史的な罪にこだわりすぎだ。子供たちは、親や祖父母の罪を自分たちの罪として背負うべきでない。過去を乗り越えて未来に向かうべき」とか「ドイツの文化や伝統価値は素晴らしい。誇りに思うべき。(リベラル派や権威筋マスコミが流布する英米系の)多文化主義に希釈されている現状から脱した方が良い」「ドイツの文化を重視するAfDは素晴らしい」といった趣旨を述べた。(Elon Musk tells Germans to be ‘proud’)マスクの発言は、こ...
現代の米国

ポトマック川上空で旅客機と空中衝突した軍用ヘリの飛行に問題が指摘されている

ポトマック川上空で旅客機と空中衝突した軍用ヘリの飛行に問題が指摘されている アメリカでは2025年に入ってから災難に見舞われた。1月7日から31日にかけてロサンゼルスとサンディエゴで大規模な山火事があり、給水システムや消火体制の不備が明らかになったほか、1月28日にアラスカのアイエルソン空軍基地で訓練中にF-35戦闘機が墜落、29日には軍用ヘリコプターのUH-60ブラックホークがポトマック川上空で乗客60名と乗員4名を乗せた航空機に激突して墜落、31日にはフィラデルフィアで患者やその家族を含む6名を乗せた航空救急隊の航空機が墜落し、火災を引き起こしている。 ポトマック川上空で旅客機と衝突する直前にラングレーのCIA本部近くで目撃されていたブラックホークはフォートベルボアの基地へ戻る途中だったとされているが、その途中、旅客機と衝突する前に3度空中衝突寸前になっていた。しかも飛行高度は規定の200フィートでなく350フィート。管制官はブラックホークに対し、アメリカン・イーグル5342便の存在を2回、墜落の2分前と12秒前に無線で警告しているが、その呼びかけに応じなかったとされている。 ヘリ...