2024-07-02

現代の米国

米最高裁、トランプ大統領に大統領免責特権を認める

この判決は、1月6日にアメリカ国民に向けたツイートや、選挙結果の認証を主導したことに関する当時のマイク・ペンス副大統領との会話の点で前大統領に有利なものとなっている。なぜなら、これらはどちらも明らかに公務の範囲内だったからだ。米最高裁、トランプ大統領に大統領免責特権を認める共和党の有力候補の在任中の「公務行為」は訴追から保護されると判事らは判断した。ドナルド・トランプ前米大統領。©マイケル・M・サンティアゴ/ゲッティイメージズ米最高裁判所は月曜日、ドナルド・トランプ前大統領に対する一連の訴追について、アメリカ大統領は公務に関して「絶対的免責」を有するとの判決を下した。連邦検察官は、トランプ氏が選挙結果の収集、集計、認証を妨害するために「故意に虚偽の主張」を広め、選挙結果を覆すために「共謀」したとして、2020年大統領選挙に関連する4件の刑事訴追を行った。「わが国の憲法上の権力分立構造の下では、大統領権力の性質上、前大統領は、その決定的かつ排他的な憲法権限の範囲内での行為については、刑事訴追から絶対的に免責される権利を有する」と裁判所は6対3の判決で述べた。「また、前大統領は、すべての公...
現代のロシア

ウクライナ代理戦争に敗れた米国とNATOの共犯者はロシアに対してテロカードを切る

米国とその西側帝国主義パートナーは、テロリズムの道具化に関しては、長くて汚い実績がある。第二次世界大戦の終結以来、彼らは国際テロリズムの主要スポンサーとなっている。もちろん、西側はこれを全面的に否定し、その代わりに敵を「テロリズムのスポンサー」と呼ぶが、実際にはそれは米国とヨーロッパに抵抗し、もはや新植民地主義のルールに基づく秩序を受け入れない国々を意味することが多い。ロシアは、その驚異的な天然資源の豊かさと米国の覇権への抵抗により、長年にわたり米国の政権転覆のターゲットとなってきた。最近、米国の犯罪カウボーイ、リンジー・グラハムは「ロシアはウクライナの富に手を出すべきではない」と発言するという失言をした。言い換えれば、ウクライナの富は西側諸国のものなのだ。悲しいことに、米国とそのヨーロッパの手先が支援するロシアでのテロ攻撃が今後さらに増えるかもしれない。ウクライナ代理戦争に敗れた米国とNATOの共犯者はロシアに対してテロカードを切るロシアは、その驚異的な天然資源の豊かさと米国の覇権に対する抵抗力により、長年にわたり米国の政権転覆の標的となってきた。最近、リンジー・グラハム上院議員とリ...
世界各国の歴史

1948 年のイスラエル建国は預言の成就ではなく、民族浄化の虐殺(ナクバ)だった

もしあなたが、1948 年にイスラエル軍がパレスチナ人に対して民族浄化を行う作戦全体を神が指揮し、その結果預言が成就したという邪悪な嘘を教えられてきたキリスト教徒なら、あるいは、1948 年の戦闘で死んだのはアラブ兵だけで、パレスチナ人は自発的に祖国を離れたと教えられてきたユダヤ人なら、ぜひ時間を取ってこれらのドキュメンタリーを見て、実際にその場にいてこの恐ろしい戦争に参加した人々の口から真実を学んでください。1948 年のイスラエル建国は預言の成就ではなく、民族浄化の虐殺(ナクバ)だったブライアン・シルハヴィヘルスインパクトニュース編集者私の人生を通して、多くのキリスト教徒から、1948 年のイスラエル国家の樹立は聖書の預言の成就であると聞かされてきました。この考え方は、キリスト教の牧師の教えや日曜学校のプログラムを通じて、キリスト教徒、主に福音派のキリスト教徒に幼いころから教え込まれています。この非聖書的な信念の背後には、1948年の戦争の真の歴史と、イスラエル軍が女性や子供を含む罪のない民間人に対して行った民族浄化の虐殺が隠されており、この歴史はほとんどのユダヤ人の間でも検閲され...
現代の日本

メディアを使って「世論誘導」を行う権力の常 「大企業経営者100人の7割が原発再稼働に賛成」このタイミングで日経新聞が1面トップに“政権ヨイショ記事”を据えた意味

これはこれとして、一つの参考データ程度に受け止め、このアンケート結果を利用した政府やメディアの思惑にそのまま流されることが無いように注意しておくことが肝要だと思います。そして、こういう記事を一つのきっかけとして、エネルギー問題や地球温暖化の問題について自分自身でしっかり調べた上で、日本のエネルギー政策に対する自分の立ち位置を明確にする努力をしておくのが大切なことだと思います。「大企業経営者100人の7割が原発再稼働に賛成」このタイミングで日経新聞が1面トップに“政権ヨイショ記事”を据えた意味6月25日付の朝刊1面に、政府の原発再稼働姿勢を後押しするかのような記事を据えた日経新聞。昨年10月には岸田政権の所得減税指示に苦言を呈した同紙は、なぜこのタイミングで「後押し記事」をトップで掲載したのでしょうか。今回のメルマガ『『グーグル日本法人元社長 辻野晃一郎のアタマの中』~時代の本質を知る力を身につけよう~』では『グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた』等の著作で知られる辻野さんが、その背景を考察。さらに国民はこのような記事をどう受け止めるべきかについて自身の考えを記しています。...
日本人の世界観

日本人の死生観を探究するための三つの扉

しかしよくよく考えてみれば、政治上のデモクラシーに最も近いはずの宗教システムは、むしろ多神教ではないだろうか。多元的な価値と多様な神々の存在を認める多神教こそ、民主主義的な政治体制に最もふさわしい宗教の在り方と思うのだが、どうだろう。日本人の死生観を探究するための三つの扉日本を代表する宗教学者が、環境・風土、神話、歴史的背景などを手掛かりに、日本人の死生観とその多層的な意識構造を洞察する。  風土・環境的背景―三層構造の日本列島日本人の死生観を考える上では、三つの扉を開けて入るのがわかりやすい。第一の扉が、風土的・環境的な背景を手掛かりにすることだ。以前、日本の広告会社が、日本列島を3000メートル上空から撮影したビデオを作った。沖縄からセスナ機を北上させ、日本列島を縦断して北海道にいたる眼下の景観を、一時間ほどにまとめたものだった。私はそれを見て驚いた。沖縄から本土までは一面の大海原だったが、その後そこに展開する国土の連なりは、行けども行けども山また山、森また森だったからだ。あえて言えば、そこに展開する自然の中に、稲作農耕社会の片鱗(へんりん)さえ見いだすことはできなかった。むしろ森...
日本人の世界観

日本人にとって神(カミ)とは

おそらく日本人自身が、自分たちがカミについてどのように考えているのか、意識できず、第三者に対して説明もできないに違いない。自分たちが何を考え、何を信じているか自覚する。日本人のいまだに果たされない課題である。日本人にとって神(カミ)とは宗教といって多くの日本人が思い浮かべるのは「神様」「仏様」だろう。特に「神(カミ)」は仏教伝来前からの信仰対象だ。日本では古代から近代まで神(カミ)はどのように考えられてきたのか。God、神、カミGodを、日本語では「神」と訳し、カミと発音する。これが間違いのもとかもしれない。God、神、カミ、を別々のものと考えよう。Godは、一神教の神のこと。世界で一つしかないものだから、英語の習慣で、大文字で書く。小文字でgodと書くと、あっちこっちにいる多神教の神という意味になってしまう。漢字で神と書くと、中国語の「神」の意味になる。精神、神経という場合は、人間の精神現象という意味。神のような存在も表すが、決してランクの高い存在ではない。いちばんランクの高いものは、天とか上帝とか呼ぶことになっている。日本古来のカミは、ひとことで言えば、自然現象を人格化したもの。『...